家事のひき算とは?
前回は、暮らしのプチストレスを解決する「家事の四則演算」
① 家事のたし算② 家事のひき算③ 家事のかけ算④ 家事のわり算
の中から、むだな手間をなくすためにものを増やすテクニック「家事のたし算」を紹介しました。
今回は、なにかを減らすことで、時短につなげていくテクニック「家事のひき算」について紹介します。
近年、「ミニマリスト」や「シンプルライフ」という考え方・生き方が注目を浴びています。実際にものを減らしたり、手放したりすることで便利さを実感した方もいらっしゃるのではないでしょうか。「家事のひき算」は、まさにそうした考え方です。
具体例を3つ紹介しましょう。
①色を減らして管理しやすくする
1つ目は、「色を減らして管理しやすくする」テクニックです。
たとえば、靴下。気をつけて洗っていても、ふと片方が行方不明になることがありませんか? そこでおすすめしたいのが“色を減らす”こと。
同じ種類の同じ色の靴下を用意しておけば、片方がなければとりあえず別なものと組み合わせるだけで済みます。さらに、買い足すときも便利。
ただし、注意点があります。それは種類ごとに色を分けること。たとえば、通勤用の長めの靴下は黒、休日に履くくるぶし丈の靴下はグレー。すべて黒の靴下にしてみたら、わかりにくくなって困った経験があります。
②大きなものを減らして管理しやすくする
2つ目は、「大きなものを減らして管理しやすくする」テクニックです。
わが家ではバスタオルを使っていません。1人につき、1~2枚のフェイスタオルで入浴後に体を拭きます。
バスタオルは大きくてかさばるので、洗濯するときにスペースを取る上に、乾きにくい。大きなものほど扱いにくいのです。もしバスタオルを使うなら、タオル地ではなく、薄くて乾きやすいガーゼのバスタオルがおすすめです。
③隠す場所を減らして見やすくする
隠すというのは便利なものです。蓋や扉があれば、中身が散らかっていたり、雑然としていても気になりません。蓋や扉を使って隠すというのは、その中にあるものを「忘れる」ことにつながるのです。
隠す場所を減らすことができれば、それだけでやるべきことに気がつきやすくなります。たとえば、排水口の蓋。蓋があると中身がいっぱいになるまで気がつきません。掃除はこまめにするほど簡単で、間隔が空くほど汚れて大変になります。
蓋をなくして、気がつきやすくするだけで、こまめに掃除ができるようになりますよ。
「家事の四則演算」は、生活の不便さを解決するためのツールです。中でも「家事のひき算」は、色数や大きいもの、隠す場所といった、何かを減らすことで時短につなげるテクニックです。とても簡単なので、ぜひ試してみてくださいね。
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