誰でもできる「やさしいお片付け」とは
どうしてもお片付けが苦手、という人、いますよね。 でもそれは当然のことで、誰もが物の「要不要」を気楽にポンポンと判断できるわけでもなければ、「物の定位置」をパッキリと決められるわけでもない。
それじゃあ、散らかり放題でいいかというと、そんなことはないですよね。
インスタにあふれる素敵なお部屋を見て、憧れると同時に「ああ、なんでうちはこれの10分の1のキレイさすら手に入れられないんだろう」と凹んでしまう。
そうしてお片付けのコツやら断捨離やらを調べてみるけど、どうにも実践できない。 子どもがとにかく散らかす。 無限に増殖していくオモチャたち。 整理されないままの書類は溢れかえり、洗濯物はのれんのように各部屋の入り口にぶら下がりっぱなし。
何を隠そう、わが家だって現実はそんなものです。
部屋づくりの本を出したり、家の中にTVやら雑誌やらの取材が入り、モヨウ替えのコーディネートをしている。それでも、とてもじゃないけどミニマリストみたいな暮らしなんて程遠い。
物の置き場所、もちろんちゃんと決まってます。 おもちゃだって、棚に一応収まってます。
でも、1日でごちゃごちゃになるし、1週間放おっておいたら雑誌や本がリビングに積み上がり、カーペットのど真ん中にオモチャが転がってる状態になる。
そんなぼくが、実践しているのが「やさしいお片付け」。
それは、諦めるところからスタートするお片付け。たとえば、畳んでしまうことができない衣類。だったら畳んでしまわなければいい!でもその代わり、キレイにシワのない状態はあきらめよう。ぴしっとしたい衣類はクリーニングやアイロンで別に手間かお金をかける、とか。
そんな「やさしいお片付け」マインドで大切なのが「モッタイナイのOSを入れ替える」こと。
モッタイナイのOSを入れ替えるって何?
物が「捨てられない」のは「モッタイナイ」って思うから。その物を大切に思う気持ちが断捨離を阻んでしまう。 だったら、その物を大切にする気持ちを一歩進めて、「家に入ってこない」ようにしよう。 「買わなきゃ損」は「買ったら損」。 「いつか使う」は「絶対いらない」。 「たくさん買う」は「たくさん捨てる」 使えるのに捨てるなんてモッタイナイ、じゃなくて物を無駄に買ってしまうことがモッタイナイ。 そんなところから片付けをスタートさせてみましょう。
片付けてない? 物が減ってない? それでいいんです。まずは増やさない。
たとえば、お子様ランチについてきたオマケのオモチャ。その場で遊ぶだけにして、家に持って帰らず置いて帰る。 化粧水やシャンプーなどの小さなサンプル。もらったならその日のうちに使ってしまう。「旅行のときに持っていこう」なんて使うのを先延ばしにする必要なんてありません。 靴の空き箱だって、中身だけもらって箱はその場で捨ててもらう。 小さいことだけど、そんな家に持ち込まないだけで、「わたし、やるじゃん」なんて気持ちになるものです。
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