質問:「食べれる」「着れる」「来られる」…この表現気になりますか?
「賞味期限今日までだから、食べれるよ」
「まだきれいだから、着れるかと思って、おさがりどう?」
「その時間なら来られると思います」
どれも使ってしまいがちな言葉ですが、なんだか違和感を覚えませんか? それとも気にならないでしょうか。
答え:らぬき言葉、れたす言葉、共に「間違い」ではないものの…
らぬき言葉とは、正しくは「ら抜き」言葉。本来ならば「ら」が使われているはずなのに、「ら」を抜いてしまうこと。1文字抜いても、意味が十分通じるので、その言いやすさから「ら」をつい抜いてしまうと推測されます。
例:
食べられる → 【ら抜き】食べれる
来られる → 【ら抜き】来れる
続いて「れたす言葉」とは、正しくは「れ足す」言葉。不必要だが、あえて「れ」を足した言葉のこと。幼い子供が使う分には可愛らしい音に聞こえますが、一般的にはひどく無知で幼稚な印象を与えます。
例:
飲める → 【れ足す】飲めれる
行ける → 【れ足す】行けれる
言葉とは、日々変化していくものなので、10年前の非常識が今の常識、となっていくことも多いもの。なので、「ら抜き」「れ足す」が、将来一般的になる可能性も否定はできません。
しかし、今現在、素敵な40代女性が使う言葉としてふさわしいのは、圧倒的に「らあり」「れなし」言葉ではないでしょうか。SNSなどの発達で、未熟な日本語があたかも世の中のスタンダードのように取り沙汰されますが、それは間違い。
素敵な大人だからこそ、「ら抜き」「れ足す」が気になって当然なんです。言葉はその人の人格を表します。どういう自分でいたいか、人からどんな風に見られたいかを考えて、使う言葉を丁寧に選びたいものです。
文/池田ゆき
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