おかずでも、調味料でもない、味噌󠄀が発揮するハンパない効果
大豆食品のうち、液体である醤油(しょうゆ)、個体である納豆や煮豆などと違い、味噌󠄀はおかずとも調味料とも分類できません。また形状も、固体でも液体でもないペースト状です。そんなふうに中途半端な味噌󠄀だからこそ、醤油や牛乳などの液体や、油とも混じり合いやすく、食材との相性をよくして、料理の幅を広げてくれます。
さらに、味噌󠄀には、たんぱく質がアミノ酸まで分解する途中の中間成分であるペプチドという成分が多く含まれます。
ペプチドは、調味料である醤油ではその含有量は少なく、おかずになる煮豆には含まれていません。それらの中間である味噌󠄀だからこそ、多く含まれている成分なのです。
引用:ひかり味噌󠄀株式会社HP
高血圧を降下させる働きや、抗ガン作用やコレステロールの制御は、このペプチドが関与しているといわれています。
味噌󠄀の塩分は食パンの1/2。塩分のとりすぎは心配ない
引用:ひかり味噌󠄀株式会社HP
味噌󠄀というと「塩分のとりすぎが心配」という人は少なくありません。
しかし、実際は味噌󠄀汁お碗1杯の塩分は約1.2g。1回の食事に1杯なら、食塩摂取量の目安とされる塩分量(男性9g未満/女性7.5g未満)を超える心配はありません。
もし気になる場合には、具を工夫するといいでしょう。カリウムを多く含んだほうれん草・春菊・いも類などは、塩分の体内吸収を防いでくれます。また、食物繊維の多いわかめ・ごぼう・こんにゃくなども、同じように塩分を体外に排出する働きがあります。
味噌󠄀汁だけじゃない、おすすめ味噌󠄀レシピ
自宅で食事する機会が増えている今、いつも使っている味噌󠄀で、ちょっとスペシャルな一品を作ってみませんか? 見た目の色も美しく、食材そのもののうまみも引き立ててくれるのは、味噌󠄀だからこそなせるワザ。いつもとは違う味噌󠄀の装いに、きっと家族も驚き、喜んでくれるはずです。
牛もも肉の蒸し煮込み<赤系味噌󠄀>
鉄分豊富で肉の味が強い赤身のお肉は、力強いうまみを持った赤系の味噌󠄀を合わせましょう。 肉の血液が持つ酸味をまろやかにしてくれます。
引用:ひかり味噌󠄀株式会社HP
【材料 (2人分)】
- 牛もも肉……300g
- 味噌󠄀(オーガニック味噌󠄀『こだわってます』)…………大さじ2
- 酒……………100ml
- 水……………100ml
- 砂糖…………大さじ1
- かたくり粉…適宜
【作り方】
- 鍋に酒、水、砂糖を入れて火にかけ、ひと煮立ちしたら味噌󠄀を溶き入れる。
- 牛肉はフライパンで焼き、表面に焼き色をつける。
- バットに1、2を入れて蒸し器に入れ、10分蒸しあげる。
- 牛肉を煮汁ごと氷せんに入れて冷ます。冷めたら煮汁から牛肉を取り出し、煮汁を鍋に入れて火にかけ、水溶きかたくり粉でとろみをつけてソースにする。
- 牛肉を食べやすい厚さに切り、器に盛り付けてソースをかける。好みでからしを添えてもよい。
タイの白ワイン蒸し 味噌󠄀とオリーブオイル、赤パプリカの2種のソース
味噌󠄀味の魚料理、といえば赤味噌󠄀を使ったサバの味噌󠄀煮などが一般的ですが、 淡泊で繊細なタイの味わいを生かすため、味噌󠄀は主張が控えめでやさしい甘みがあり、くせのない白めの味噌󠄀を選びましょう。
引用:ひかり味噌󠄀株式会社HP
【材料(2人分)】
- マダイ切り身…………2枚
- こしょう………………少々
- 白ワイン………………50ml
- アスパラガス…………6本
- 赤パプリカ……………1/2個
- 玉ねぎみじん切り……10g
- 刻みパセリ……………少々
- <A>味噌󠄀(麹の花 無添加オーガニック味噌󠄀)…………………20g
- <A>オリーブオイル……30ml
- <A>レモン汁……………15ml
【作り方】
- アスパラガスは固い部分を切り落として半分に切る。穂先の方はさらに半分に切り、ともに下ゆでしておく。
- タイは皮目に熱湯をかけてうろこや汚れを洗い流し、水気を拭く。
- 2を耐熱容器に入れてこしょうを振り、白ワインをかけてラップをし、レンジの出力弱(300w)で7~8分加熱する。
- A をよく合わせておく。
- 赤パプリカは皮を焼いてむき、種を取り、玉ねぎのみじん切りと一緒にミキサーにかける。
- 皿に長い方のアスパラガスを並べ、その上にタイを置く。4、5のソースを飾りつけ、短い方のアスパラガスを盛り付けて刻んだパセリを振る。
ホタテと菜の花のリゾット
玄米味噌󠄀には玄米特有の独特な香りがありますが、雑穀米と合わせることでバランスの取れた味わいになります。また、玄米味噌󠄀のやや粒が立った食感も、雑穀と合わさることで食べやすくなります。白米と比較すると、ビタミンB 群や、血糖値の急激な上昇を抑えるガンマオリザノールという成分を含む玄米は、生活習慣病予防が期待できるとして近年注目を浴びています。
引用:ひかり味噌󠄀株式会社HP
【材料(2人分)】
- 雑穀ごはん(炊飯したもの)…220g
- ホタテ貝柱………2個
- 菜の花……………50g
- 牛乳………………200ml
- 玄米味噌󠄀(麹の花 無添加オーガニック玄米味噌󠄀)…………20g
- クコの実…………少々
【作り方】
- 雑穀ごはんは水で洗ってぬめりを取り、水気を切る。
- 菜の花はさっと下ゆでし、軸の固い部分を切り落とす。残った軸は細かく刻み、つぼみの部分は2㎝の長さに切る。
- ホタテ貝柱はバーナーやフライパンで表面に焼き目をつけ、粗くほぐす。
- 鍋に牛乳を入れて火にかけ、2/3の量になるまで煮詰める。煮詰まったら玄米味噌󠄀を溶き入れ、雑穀ごはんを加えてごはんが牛乳を吸うまで混ぜながら煮る。
- ホタテと菜の花を加えて火を止め、器に盛り付ける。仕上げに水戻ししたクコの実を飾る。
味噌汁や煮込みだけでなく、こんなにおしゃれなレシピに変身するなんて驚きですね。栄養たっぷりな上においしい味噌󠄀、ぜひ特別な日のメニューにもに取り入れたいものです。
教えてくれたのは
ひかり味噌󠄀株式会社 広報室 阿部あゆみさん
IT、ベーカリー、豆腐メーカーの広報職を経て同社広報室長となる。
毎日必ず、味噌を使った食事を取り入れている。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。