味噌󠄀汁は手軽でおいしい健康バランス食
味噌󠄀汁の魅力は、体も心もほっとする料理であることと、何よりも見逃せないのはその栄養価の高さ。毎日食べたいのには、こんな理由があります。
味噌󠄀の主原料である大豆は、“畑の肉”といわれるほど、良質のたんぱく質を豊富に含む食材。その大豆が発酵することによって、アミノ酸やビタミンなどが多量に生成され、栄養的に優れた味噌󠄀になります。
その他にも味噌󠄀には、炭水化物、脂質、灰分、ビタミン、カリウム、マグネシウム、繊維質など、たくさんの栄養素が含まれており、1つの食品でこれほど多くの栄養を含むものは、ほかに例がありません。
味噌󠄀はこれら以外にも、サポニン、イソフラボン、レシチン、コリンなどを含む健康バランス食品なのです。
おいしい味噌󠄀汁を作るコツ
味噌󠄀汁の味つけはご存じのとおり、味噌󠄀を溶くだけ、ととってもカンタン。うま味、塩気、甘み、芳醇(ほうじゅん)な香りを兼ね備えているので、味噌󠄀一つあれば、食欲をそそる一品が仕上がるのが味噌󠄀汁の魅力です。
おいしく仕上げるために、おさえておきたい2つのポイントをご紹介します。
1.煮立てないこと
具材をしっかりと煮込んで火を通したら、いったん火を弱め煮立つのを鎮めてから味噌󠄀を溶き入れるのがポイントです。汁が再び煮立ち始めた「煮えばな」で火を止めます。煮立ててしまうと風味が飛ぶので注意してください。
2.具沢山ならだし要らず
具沢山にすれば、具材から出る出汁で十分なので、だしをとる手間も省けます。
また、えのきなどのキノコ類、ほうれん草などの具材は、カットしたものを冷凍しておくと時短調理できますね。ブロッコリーやインゲンなど市販の冷凍野菜ももちろんOK。
またサバの缶詰や、桜海老などの乾物の味噌󠄀汁もおいしいですよ。
今日から試せる!おすすめ味噌󠄀汁3選
いつも同じ具材の味噌󠄀汁もほっとするものですが、たまにはこんな具材にチャレンジしてみては? いつもと違う、味噌󠄀汁の新しい味わいと魅力に出会えるはず。家族との会話もはずみそうですね。
切り干し大根と絹さやとにんじんの味噌󠄀汁
切り干し大根とにんじんと絹さやの食感が楽しい一椀。切り干し大根をもどさずに入れることで、だしいらずでもおいしい味噌󠄀汁になります。
【材料(2人分)】
- 切り干し大根:15g
- にんじん:4cm
- 絹さや:8枚
- 水:200ml
- 味噌󠄀:大さじ1
【作り方】
- 切り干し大根を水に浸し、手で何度か握りながら、泡状のアクと汚れを落とす。
- にんじんは 短冊切り、絹さやは筋を取る。
- 鍋に水を入れて沸かし、切り干し大根とにんじんを入れ、火が入ったら弱火にして絹さやを入れ、さっと茹でる。
- 味噌󠄀を溶き入れ、煮えばなで火を止めできあがり
舞茸とごぼうの味噌󠄀汁
しゃきしゃきとした食感がおいしい舞茸とごぼうの滋味深い味わいをたっぷりと味わえる味噌󠄀汁です。
【材料(2人分)】
- 舞茸:1/2パック
- ごぼう:1/2本
- わけぎ:1/2束
- 味噌󠄀:大さじ1
- 水:200ml
【作り方】
- ごぼうはささがきにして、水にさらしてアクを取り、ザルにあげ水気をきる。舞茸は細かくほぐす。わけぎは1cmの小口切りにする。
- 鍋に水を入れて沸かし、ごぼうを入れ火にかけ、柔らかくなったら舞茸とわけぎを加え、ひと煮立ちさせる。
- 火を止め、味噌󠄀を溶いてできあがり。
長ねぎとサバ缶の味噌󠄀汁
サバ缶を汁ごと使ったお味噌󠄀汁。だしを使わなくても深い味わいをお楽しみいただけます。
【材料(2人分)】
- サバ缶(水煮):1缶
- 長ねぎ:10㎝程
- 水:300ml
- 味噌:大さじ1
【作り方】
- 長ねぎを小口切りにする。
- 鍋に水とサバ缶の中身を汁ごと入れ、煮立てる。※サバは崩しすぎないように。
- 火を弱めて味噌󠄀を溶き入れ、火を止める。
- 器に盛り、ねぎを散らしてできあがり。
忙しくて夕飯を作りたくない、なんていう日も、具沢山の味噌󠄀汁さえあれば、おなかも心も満たされます。日本人に古くから愛されてきた味噌󠄀、これからも積極的に食事に取り入れて、健康をキープしたいですね。
教えてくれたのは
ひかり味噌󠄀株式会社 広報室 阿部あゆみさん
IT、ベーカリー、豆腐メーカーの広報職を経て同社広報室長となる。毎日必ず、味噌󠄀を使った食事を取り入れている。味噌の正しい保存方法や味噌の塩分についての秘話についても詳しい。
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