「迷う」というむだな時間をカットする方法
料理や洗いものをするときに「ええと……」と迷う時間はありませんか?
たとえば、調味料を出し忘れていて一瞬手が止まる。必要な材料を全部カットしたあとで、まだ材料があったと気がつく。料理中は調理台の上が散らかっていて、盛り付け用の器を出せずその都度考える……。
こうしたむだな時間は、たった2枚のトレイがあるだけで解決します。ご家庭のキッチンの広さにもよりますが、まな板4枚分のスペースがあればこの方法を使うことが可能です。
トレイを使って、料理中の“居場所”を見える化しよう
料理をする上で必要なものは、だいたい4つに分かれます。
- 材料(食材・調味料)
- 盛りつけや調理に使うスプーンや器
- まな板と包丁
- ボウルなど調理に使う道具
このそれぞれに居場所を決めるのが時間を貯めるポイントです。なにも考えずに調理を進めていると、調理台の上はごちゃついてしまいます。頭の中で場所を決めてみても、慌ただしい調理中に無意識で違う場所に置いてしまい、つい散らかしてしまうこともあるかもしれません。そこで役立つのがトレイなのです。
大きめトレイが2枚あればいい
大きめのトレイを2枚用意します。それだけでごちゃつきが解消されます。
調理台を4つのコーナーに分けて考えてみましょう。
- 材料コーナー
- 器コーナー
- まな板と包丁
- 作業中コーナー
これらは上で紹介した、4つの必要なものと対応しています。
調理台の奥にトレイを2枚並べます。そして、左奥を器コーナー、右奥を材料コーナーとします。手前にはトレイを置きませんが、手前左を作業中コーナー、手前右をまな板と包丁コーナーと設定しましょう。たったこれだけで、調理が終わったあとの散らかり具合が劇的に変わります。
2枚のトレイで変わった! 作業中の様子
それでは、2枚のトレイを置き、4種類の居場所を決めたことで、調理台の上がどのように変わっていったかを紹介しましょう。
調理スタート前の様子です。親子3人の昼食を作ります。
調理中の様子です。材料コーナーは、使ったら右側を冷蔵庫に戻すもの、左側を常温で片づけるものとしてまとめていきます。このときはまだ慣れていなかったので、トマトが左側に残っています。味噌は味噌汁に使う分だけ取って置いてあります。
調理が終わりました。この方法にする前は、調理台のすべてがごちゃついていましたが、置き場所が決まっていることですっきりしています。
配膳する前に、右側のトレイをきれいに片づけ。トレイごと運んでいけるので片づけもスムーズです。
左側のトレイをそのまま食卓に運びます。あらかじめダイニングテーブルに人数分のランチョンマットやお盆をセットしておき、左側のトレイから出して配膳をします。なお、画像は別の日の朝食です。
このように、2枚のトレイを使って調理を進めていくと、ものをどこに置けばいいのかがひと目でわかります。迷う時間がなくなるので、調理もスムーズになるし、戻すものと洗うものもすっきりと分けて置くことができます。結果的に、料理と後片づけの時間が大幅に短くなりました。
ここで使っているトレイは「tower トレー」(山崎実業)です。大きさは30cm×40cm。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。