水道料金は地域によって月約6,000円もの差が!
株式会社キュービックは、サイト『水と暮らす』にて都道府県別と市町村別の「水道料金ランキング」を発表しました。今回『水と暮らす』編集部では、公益財団法人 日本水道協会の「水道料金表」(平成31年版)をもとに、全国の水道料金を調査。都道府県別と市町村別で「全国水道料金ランキング」を制作しています。
全国1345市町村の水道料金を調査し、都道府県別と市区町村別で順位付けした結果、水道料金が一番安い地域と一番高い地域の料金差は、都道府県別では1ヶ月で約2,200円、市区町村別では1ヶ月で約6,000円に上っています。
水道料金が安い都道府県第1位は神奈川県
「全国水道料金ランキング」によると、月額料金の全国平均は、3,241円。安い順に比較すると、第1位は神奈川県の2,142円。第2位は高知県の2,332円、第3位は静岡県の2,351円と続いています。
反対に、水道料金が高かった順で比較すると、第1位は青森県の4,418円、第2位は北海道の4,279円、第3位は山形県の4,228円となっています。
都道府県別のランキングで比較しても、水道料金が一番安い神奈川県2,142円と、一番高い青森県の4,418円では2,276円の差があります。月に約2,200円の差があると考えると、年間で約26,400円の差になりますから、大きいですよね。
あなたのお住まいの地域は何位にランキングされていましたか?
自分の住んでいる地域が水道料金の高い地域なのか安い地域なのか、はたまた平均的な地域なのか、知っているだけで参考になるはずです。
※ランキングは「水道料金表」平成31年4月1日版(日本水道協会刊)を元に作成
※水道料金は口径13mm、使用量20m3で算出。
水道料金が安い市町村第1位は赤穂市(兵庫県)
同調査では、「45都道府県 水道料金安いランキング」に加え、「市町村別 水道料金安いランキングTOP10」も発表されています。調査の結果、市町村で水道料金が安い第1位は赤穂市(兵庫県)となっています。
赤穂市の1ヶ月の水道料金は853円となっており、一番水道料金の高い夕張市(6,841円)とは約6,000円もの差があることがわかりました(市町村1345箇所全てのランキング結果は、『水と暮らす』の該当記事にて確認できます)。
市区町村別の水道料金のランキングを見ると、都道府県別だけでなく、市区町村別にも大きな差があることがわかります。1ヵ月につき約6,000円と考えると、年間で約72,000円の差になりますので、家計にも影響が出そうですね。全国平均の3,241円と比較してみても、月額2,388円、年間にすると28,656円の差ですから、大きな差になります。
【調査概要】
調査タイトル:都道府県別と市町村別の「水道料金ランキング」
調査会社:株式会社キュービック
水道料金が安い地区の見分け方
【家計のプロから一言】
水道料金は、地域により差があることを知らない人も多いのではないでしょうか。
水道料金は、水源の種類や取得情報、人口密度、水道建設費用など、さまざまな条件により格差が生じるものです。
一般的に、水源から遠い地域、人口密度が低く水道管の距離が長くなりやすい地域などは、水道料金が高くなりやすいと言われます。もともと水道料金が高い地域であれば、いくら節約したつもりでもなかなか水道料金を安くすることはできません。反対に、もともと水道料金が安い地域なのに水道料金が高いようなら、節約することが大切になります。
「節約しているつもりなのに、水道料金が安くならない」というときには、やみくもに「節約しなければ」と焦る必要はありません。
まずお住いの地域の水道料金の状況を調べ、次に水道の使用量から考えた節約方法を検討することが大切です。引っ越しをする際にも、転居先の水道料金の状況を調べておくと、参考になりますよ。