人気中華料理対決!「ラーメン」VS「チャーハン」太らないのはどっち?
「今日は中華を食べたい気分!」
中華料理不動の人気を誇る2つのメニュー、麺の代表「ラーメン」とご飯ものの代表「チャーハン」で迷ったとします。
あなたがダイエット中だった場合、どちらを選ぶのが正解でしょうか?
正解のヒント
正解のカギを握るのは、“脂質”の量です。
正解のほうは、もう一方のメニューの4分の1ほどの脂質量。大きな差があります。
正解は……?
太らないための選択の正解は、「ラーメン」です!
◆ラーメンの栄養(1人前)
カロリー:380kcal、タンパク質:16.3g、脂質:5.8g、炭水化物:61.9g、食塩相当量:2.5g
※スープ(調味料)は半量を残すことを前提にした栄養価です。
◆チャーハンの栄養(1人前)
カロリー:703kcal、タンパク質:13.1g、脂質:21.7g、炭水化物:108.6g、食塩相当量:2.9g
注目すべき数字は、“脂質量”。
ラードをたっぷり使うチャーハンは、なんとラーメンの4倍近くの脂質量に。
ただし、ラーメンはスープまで飲むとカロリーも塩分も高くなってしまうので、ダイエット中ならスープは全部飲み干さないほうがベターです。
食べても太りにくいカラダは、栄養バランスのとれた食事から
脂質量が少ないことがダイエットにつながるのならば、脂質を極端に減らしたメニューを食べたらいいのでは……と思っていませんか?
じつは、それはNGな食生活!
脂質は、細胞膜を作り、肌のターンオーバーを促して健康的に痩せるサポートをする役割をもつ重要な栄養素のひとつであるためです。
摂取する脂質が不足すると、エネルギー不足やホルモンバランスの乱れ、肌や髪の潤いなどに影響が出てしまうことも。
食べても太らない健康的なカラダを作るためには、三大栄養素と呼ばれる「タンパク質」「脂質」「炭水化物」をバランスよく食事に取り入れることが大切です。
三大栄養素の理想的な摂取比率は、
- 炭水化物……50%~65%
- 脂質……20%~30%
- タンパク質……13%から20%
にプラスして、食物繊維19g(野菜に換算すると350g以上)がベスト!
ダイエット中にラーメンを食べるなら、野菜(葉物・根菜類)がたっぷりのったものを選び、チャーシューや煮卵などでタンパク質をプラスできるといいですね。
上手に食品を組み合わせることで、ダイエット中に敬遠しがちなラーメンも健康的に楽しめるようになりますよ。
教えてくれたのは 新生暁子さん
管理栄養士、博士(スポーツ健康科学)、日本スポーツ協会 公認スポーツ栄養士。
マラソンの高橋尚子氏率いる「チームQ」に栄養・調理担当として加わり、日米合宿に帯同、食事全般をサポート。「チームQ」解散後はフリーとして活動。ラグビーやサッカーなどのアスリートへの栄養・食事のサポートや、スポーツ栄養の啓発に力を入れる傍ら、子どもや親御さんなど幅広い年代に、食と健康に関する情報を発信している。15年からは東京健康科学専門学校栄養士科の講師に着任。
参考文献:セブン&アイ出版 新生暁子『カラダにいいのはどっち?』