もっと早く知りたかった…。「ラーメン」と「チャーハン」ダイエット中に食べてもよい料理の正解は?

料理・グルメ

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2021.06.27

「最近なかなか痩せない」「ベルトの上からはみ出たお腹の肉をなんとかしたい」など、年を重ねるごとに感じる体質や体形の変化に悩んでいませんか? ダイエット中に気になることのひとつは、やはり食事面。「太らないためにはどちらのメニューを選ぶべき?」と日々選択の連続ではないでしょうか。 そこで、管理栄養士でスポーツ健康科学博士の新生暁子さんに「正しい食事の選び方」を学びます。 「カラダにいいのはどっち?」なのか、クイズ形式でお届けします。

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人気中華料理対決!「ラーメン」VS「チャーハン」太らないのはどっち?

ラーメンのイメージ写真出典:www.photo-ac.com<FOOD DATA>
中華めん、焼豚、シナチク、ねぎ、海苔、しょう油、中華だし、塩など

チャーハンのイメージ写真出典:www.photo-ac.com<FOOD DATA>
白米、焼き豚、玉ねぎ、ねぎ、椎茸、卵、ラード、しょう油、塩など

「今日は中華を食べたい気分!」
中華料理不動の人気を誇る2つのメニュー、麺の代表「ラーメン」とご飯ものの代表「チャーハン」で迷ったとします。
あなたがダイエット中だった場合、どちらを選ぶのが正解でしょうか?

正解のヒント

正解のカギを握るのは、“脂質”の量です。
正解のほうは、もう一方のメニューの4分の1ほどの脂質量。大きな差があります。

正解は……?

ラーメンのイメージ写真出典:www.photo-ac.com

太らないための選択の正解は、「ラーメン」です!

◆ラーメンの栄養(1人前)
カロリー:380kcal、タンパク質:16.3g、脂質:5.8g、炭水化物:61.9g、食塩相当量:2.5g
※スープ(調味料)は半量を残すことを前提にした栄養価です。

◆チャーハンの栄養(1人前)
カロリー:703kcal、タンパク質:13.1g、脂質:21.7g、炭水化物:108.6g、食塩相当量:2.9g

注目すべき数字は、“脂質量”。
ラードをたっぷり使うチャーハンは、なんとラーメンの4倍近くの脂質量に。
ただし、ラーメンはスープまで飲むとカロリーも塩分も高くなってしまうので、ダイエット中ならスープは全部飲み干さないほうがベターです。

食べても太りにくいカラダは、栄養バランスのとれた食事から

脂質量が少ないことがダイエットにつながるのならば、脂質を極端に減らしたメニューを食べたらいいのでは……と思っていませんか?
じつは、それはNGな食生活!
脂質は、細胞膜を作り、肌のターンオーバーを促して健康的に痩せるサポートをする役割をもつ重要な栄養素のひとつであるためです。
摂取する脂質が不足すると、エネルギー不足やホルモンバランスの乱れ、肌や髪の潤いなどに影響が出てしまうことも。

食べても太らない健康的なカラダを作るためには、三大栄養素と呼ばれる「タンパク質」「脂質」「炭水化物」をバランスよく食事に取り入れることが大切です。
三大栄養素の理想的な摂取比率は、

  • 炭水化物……50%~65%
  • 脂質……20%~30%
  • タンパク質……13%から20%

にプラスして、食物繊維19g(野菜に換算すると350g以上)がベスト!

ダイエット中にラーメンを食べるなら、野菜(葉物・根菜類)がたっぷりのったものを選び、チャーシューや煮卵などでタンパク質をプラスできるといいですね。
上手に食品を組み合わせることで、ダイエット中に敬遠しがちなラーメンも健康的に楽しめるようになりますよ。

教えてくれたのは 新生暁子さん

新生暁子さん

管理栄養士、博士(スポーツ健康科学)、日本スポーツ協会 公認スポーツ栄養士。

マラソンの高橋尚子氏率いる「チームQ」に栄養・調理担当として加わり、日米合宿に帯同、食事全般をサポート。「チームQ」解散後はフリーとして活動。ラグビーやサッカーなどのアスリートへの栄養・食事のサポートや、スポーツ栄養の啓発に力を入れる傍ら、子どもや親御さんなど幅広い年代に、食と健康に関する情報を発信している。15年からは東京健康科学専門学校栄養士科の講師に着任。

参考文献:セブン&アイ出版 新生暁子『カラダにいいのはどっち?』

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著者

shukana

shukana

小学生、幼稚園児の男の子のママ。出産前まで紳士服業界に携わり、TES(繊維製品品質管理士)の資格を取得。 暮らしをより楽しく、よりラクに過ごすための方法を日々模索中です。

監修者

新生暁子

新生暁子

管理栄養士、博士(スポーツ健康科学)、日本スポーツ協会 公認スポーツ栄養士。 マラソンの高橋尚子氏率いる「チームQ」に栄養・調理担当として加わり、日米合宿に帯同、食事全般をサポート。「チームQ」解散後はフリーとして活動。ラグビーやサッカーなどのアスリートへの栄養・食事のサポートや、スポーツ栄養の啓発に力を入れる傍ら、子どもや親御さんなど幅広い年代に、食と健康に関する情報を発信している。15年からは東京健康科学専門学校栄養士科の講師に着任。

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