2.手当を貯めることはできないか
また、同時に確認したいのが、児童手当などの手当てを貯蓄することが可能な家計なのかということです。
現在も、一人目のお子さんの児童手当が支給されていると思いますが、こちらは貯蓄できているでしょうか。
「夫の給料だけでは生活費もままならない状況で、手当も全て使い込んでいる」という家計であれば、貯蓄が難しい家計であると判断できます。
反対に、児童手当は全額貯蓄にすることができているという家計であれば、ひとまず現状では赤字のない家計と言えます。
2人目のお子さんが産まれたら、2人目のお子さんの手当も貯蓄できるように検討してみましょう。
児童手当を満額貯蓄するだけでも200万円近い貯蓄ができますので、お子さんが大学に進学する際など、教育費が大きくかかる時期に備えることができます。
3.どこまでの教育を希望しているか
さらに確認したいのは「お子さんにどこまでの教育を希望しているか」です。
保育園なのか、公立または私立の幼稚園なのか、小学校は公立なのか私立なのかなど、大学生までの教育プランをざっくりと考えてみましょう。
また、習い事や塾についてはどのように考えているのでしょうか。
勉強に力をいれたいと、未就学児の時期から本格的な塾に通わせるご家庭もありますし、一般的な学校で充分だからと塾に通わずに進学させることを希望するご家庭もあります。勉強よりスポーツに力を入れたいというご家庭もあれば、スポーツよりはピアノや書道などに力を入れたいというご家庭もあります。
希望によりお子さんにかかる教育費は異なりますので、ざっくりとした希望を夫婦で話し合うとよいでしょう。
出産は大きなターニングポイント
子どもを希望することは、金銭的に大きな負担となるため、お金のことだけを考えれば慎重になる気持ちも理解できます。
あまりに無計画では、お子さんに希望する十分な教育を受けさせることができなくなるだけでなく、ご夫婦の老後の資金の計画も立てることができなくなり、生涯にわたり貧しさを感じることにもなりかねません。
しかし、子どもを産み育てるということは、人生においても大きな影響のある選択のひとつです。
お金のことだけを考えてしまい、子どもを考えることができなかったと後悔するよりも、お金の面では苦労をしても希望するだけの子どもと過ごすことができる方が後悔がなくてよいという人もいるでしょう。
お金のことだけでなく、ぜひ経験や価値観なども重視して、総合的に判断されてください。