口うるさく言うのは卒業!子どもが自主的に行動するようになるヒント

家族・人間関係

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 口うるさく言うのは卒業!子どもが自主的に行動するようになるヒント

2021.10.06

子どもの「やる気」を引き出すさまざまな仕掛け「勝手に観光大使」や「ダンシング掃除」などユニークな教育方法で知られる「ぬまっち先生」こと、沼田晶弘先生。小学校の先生という垣根を越えて多くのメディアやイベントで活躍されています。今回はそんなぬまっち先生に、子どもが自主的に行動するためのヒントを伺いました。

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子どもに「○○しなさい!」と口うるさく言ってしまう……

読書出典:stock.adobe.com

子どもに読書の習慣をつけさせたい、勉強の習慣をつけさせたい、などと考える親御さんは多いですよね。でも習慣をつけさせるのはなかなか難しいもの。いつも子どもに「○○しなさい!」と毎日口うるさく言ってしまうとお悩みの方もいるのではないでしょうか? 
親が子どもに口うるさく言わなくても、自主的にやるべきことをするようになるヒントを、ぬまっち先生に教えていただきました。

習慣化したいことは仕事にする

寝起き出典:stock.adobe.com

「よく親御さんから子どもに〇〇の習慣をつけたいのですが、どうしたらいいですか? という質問を受けます。しかし、『習慣』とは繰り返しおこなわないと当然、習慣にはなりません。1回だけでも苦労している子どもに習慣をつけさせることはなかなか難しいのです。
そこで、毎日子どもがやるべきことを仕事にするのがいいと思います。例えば毎朝決まった時間に起きることが難しい場合には、朝○時に起きるということを仕事にする。仕事なので達成するとポイントなどの報酬が得られます。
ご褒美のためであっても、習慣的に続けることによって、それは当たり前のことになりますよね。このように習慣化したいということがあれば書き出し、仕事にするんです。その際には、子どもが自分でやるべきことを決め、実行していくという体験が大切です」

子どもに習慣づけるには、子どもが続けたくなるような工夫が必要なのですね。

実際に習慣化されたという報告も

「ボクはお手伝いを通してお金の価値を学ぶことができるアプリ『ピグっち』を監修しました。このアプリでは、子どもがやるべきことをリスト化して、それを達成することで親子で決めた報酬を得る体験ができます。実際にピグっちを使った方の中には、お子さんがやるべきことが習慣化されたので、もう使わなくなったという声もたくさんあります。

ぬまっち先生「習慣化」について教えてくれるぬまっち先生。

中には、ピグっちを旦那さんのために使っている人もいるようです(笑)。おこづかい制のご家庭で、子どもとは額が違うようですが、旦那さんがゴミ捨てなどの仕事をすることで旦那さんのお小遣いが増えていくシステムです。
旦那さんが家事をしてくれない場合に取り入れると、洗い物なども進んでやってくれるようになるようですよ」

ポイントやお小遣いなどのご褒美があることで大人も子どももモチベーションが上がり、続けることで結果的に習慣化できるようなるとのこと。家族に口うるさく言ってしまう前に、自ら進んでやりたくなるような工夫を取り入れてみてはいかがでしょうか。

お話を伺ったのは……沼田晶弘先生

沼田晶弘先生

1975年生、東京都出身。
国立大学法人東京学芸大学附属世田谷小学校教諭。
子どものやる気を引き出すユニークな取り組みが話題となり、多くのメディアで取り上げられる。『ぬまっち流 自分で伸びる小学生の育て方』(KADOKAWA)など著書も多数手がけている。

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