子どもにリビング学習させても勉強が捗らない意外な原因は“ママとパパ”なワケ【教育のプロ、矢萩邦彦先生に聞く】

家族・人間関係

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2021.07.01

子どもが自室ではなく、リビングで勉強をする「リビング学習」。メディアでも特集を組まれるほど注目を集めています。ただし、このリビング学習もメリット・デメリットがあるように思います。 今回は教育のプロであり、2020年に住宅設備機器・建材メーカー「LIXIL」と”イマドキの教育に応える住まい”について研究し、今年『探究ホーム』プロジェクトを立ち上げた矢萩邦彦先生に、リビング学習の効果や注意点などを教えていただきます。

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リビング学習と家族の関係性

まずは、リビング学習をはじめるにあたって矢萩先生にどんなことに気をつければいいか伺いました。

「リビング学習についてさまざまな疑問や意見を耳にします。なかにはリビングで勉強をすれば成績が上がると思われている方もいますが、うまくいくには大前提があります。
それは、家族関係が良好かどうかということです。親子関係、夫婦関係、嫁姑関係など関係性がうまくいっていないペアがいると、家族の中にすきま風が吹きます。」

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「その状態で子どもにリビング学習を強いてはいけません。リビンクでやればなんでもうまくいくというわけではありません。子どもたちの心に影響を与えてしまうので、むしろ逆効果となってしまいます」

リビング学習で親がやるべきことは?

たしかに、家族がぎくしゃくしているところで勉強がはかどるわけがありませんね。もし家族の関係に少しギクシャクしている場合は、自室で勉強をしたり、塾などの自習室を使って勉強したりするほうがはかどるんだそう。

では、実際にリビング学習をしている家庭で親が気を付けたほうがいいこととはなんでしょう。

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「リビング学習をする際、親も子どものことが気になります。ですが極力、邪魔をしないことが一番です。同じ空間でゲームやテレビは当然、NGです。夕方であれば食事の準備もしたいところですが、聴覚と嗅覚は蓋ができないので細心の注意が必要です。野菜をミキサーにかける音やカレーの匂いなど、子どもの気が散ってしまう作業は勉強が終わってからにしましょう。

コロナ禍において、お父さんやお母さんが在宅ワークをしている場合は、むしろ同じ空間にいることをおすすめします。なぜかと言うと親が一生懸命やっている姿が見えるからです。親が集中している空間にいることで、子どもの集中力は引き上げられます。また、親御さんの作業効率も上がるので相乗効果が期待できるんですよ」

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