「学校に行きたくない」と子どもが言ったときに親がすべき“たった一つの大切なコト”

家族・人間関係

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2021.08.22

新型コロナウイルスの感染が拡大する中、経営を維持できなくなった多くの会社や企業が倒産に追い込まれています。この先も続く自粛生活は社会だけでなく、子どもたちの心も疲弊させていきます。このような状況下で子どもとどのようにして過ごしたらいいのか、どんなことに気を付けたらいいのかを知りたいと思っている親御さんは多いことでしょう。 そこで、『「学校に行きたくない」と子どもが言ったとき親ができること』の著者である石井志昂(いしいしこう)さんに、コロナ禍での子どものSOSについて、また子どもが不登校になりそうになったときの親の対応について教えてもらいました。

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コロナ禍でますます増える「不登校」

まずは石井さんにコロナ禍における、子どもたちの心や体に変化はあるのかどうかを伺いました。

「新型コロナウイルスの感染拡大により、不登校の子どもが増えているといわれています。正確な統計はこれから発表されますが、この半年でさらに増加傾向にあります。私も取材から『学校に行く気力がない』、『生活に疲弊している』などの理由で学校離れをしている子どもが増えていることを実感しています。
理由としてはいくつか考えられますが、『いつ終わるのかわからない』このコロナ禍のぼんやりとした不安が大きな要因だと思っています。
とくに、以前から集団生活や学校生活に不安があったお子さんにとってその不安感は大きく、不登校にならざるを得ない状況になっていったように思います。また、積み上がっていくストレスや緊張感に耐え切れなくなった子どもが、いじめという形で友達を攻撃するパターンも増えています。その余波を受けた子どもも、不登校になるという悪循環に陥っているのが今の状況です」

子どもの様子が「いつもと違う」「何か変だ!」と感じたら……?

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子どもも大人と一緒で慢性的なストレスがたまっていっているということがわかりました。では、そんな子どもの変化に気が付いたとき、親はどのように声かけをしたらいいのでしょうか。

「何らかの理由から学校に行きたくなかったり、いじめを受けていたりすると子どもは親に隠そうとする傾向にあります。ストレートには話せないので、たとえば『おばあちゃんの家から学校に行きたい』や『勉強が楽しくない』など、遠回しに学校に行きたくないということをアプローチしてきます。
そこで親は『どうして?』と理由を尋ねるかと思いますが、そこでも追及はしないでください。あくまでもお子さんの気持ちを否定せずに聞く姿勢を持つことが大切です。

お子さんの様子がいつもと違うと感じたら、その直感を信じてください。担任の先生やカウンセラーの先生にすぐにでも相談したいところでしょうが、その子を一番側で見ているのは親です。『その子を知っているプロ』として、まずは自信を持って子どもの話をじっくり聞いてあげてください」

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