子どもの不安サイン見逃さないで!夏休みの宿題でわかる“不安に押しつぶされそうな子どものサイン”とは

家族・人間関係

2021.08.21

子どもたちの長い夏休みも終わりに近づき、親としては早く学校がはじまって欲しいと願うところです。しかし、夏休みの後半、もしくは夏休み明けの子どもたちの気持ちは学校生活の再開に向けて不安定になりがちです。「うちの子は大丈夫」「わが子はそこまで深刻ではない」と少し楽観視していませんか? もしかしたら、お子さんから小さなSOSが発信されているかもしれません。 そこで不登校の子どもをはじめ、その親など300名以上に取材を行ってきた石井志昂(いしいしこう)さんに、この時期の子どもたちとの向き合い方について教えてもらいました。

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子どもにとって8/31は、ジェットコースターが落ちる前と同じ!

ジェットコースター出典:stock.adobe.com

石井さん自身も中学2年生の冬から不登校を経験。当時としては認知度が低かった、フリースクールとの出会いが大きく人生を変えたといいます。
まずは、どうして夏休み明けに子どもたちの悲しいニュースが多発してしまうのかを伺いました。

「学校で苦しいことを経験した子は、新学期の準備に入る8月後半からまた同じような生活がはじまってしまうと不安にかられます。これは、ジェットコースターと同じ心理といわれています。ジェットコースターは落ちている最中よりも、落ちる直前のほうが強い恐怖を感じますよね。同じように子どもにとって8月31日の夜がまさにジェットコースターが落ちる前なのです。恐怖を感じたまま9月1日の朝を迎え、悲しい選択をしてしまう子が毎年、あとを絶たないというわけです」

そんなことにならないようにするため、親はどんなことに気を付ければいいのでしょうか。

子どもは親の笑顔が好き。夏休み中は子どもとたくさん雑談を

最近の子どもたちは「夏休み」といえども休んでなんていられません。
学校から出される大量の宿題に加え、サマースクールや夏期講習。今年は行かれないかもしれませんが、両親の田舎への帰省や家族旅行と大忙しです。
新学期にすんなり移行するにはどんな生活を心がければいいのでしょうか?

「なるべくストレスがない生活がいいと思います。心にたまっているストレスをうまく発散できるようにすることが大事です。普段よりもコミュニケションを取る時間のある夏休みこそ、お子さんとたくさん雑談をしてください。そして、いい親・完璧な親を目指そうとうはしないでください。子どもは笑っている親が好きです。親が笑顔で過ごしてくれているだけで子どものストレスは小さくなります

雑談出典:stock.adobe.com

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