子どもにとって8/31は、ジェットコースターが落ちる前と同じ!
石井さん自身も中学2年生の冬から不登校を経験。当時としては認知度が低かった、フリースクールとの出会いが大きく人生を変えたといいます。
まずは、どうして夏休み明けに子どもたちの悲しいニュースが多発してしまうのかを伺いました。
「学校で苦しいことを経験した子は、新学期の準備に入る8月後半からまた同じような生活がはじまってしまうと不安にかられます。これは、ジェットコースターと同じ心理といわれています。ジェットコースターは落ちている最中よりも、落ちる直前のほうが強い恐怖を感じますよね。同じように子どもにとって8月31日の夜がまさにジェットコースターが落ちる前なのです。恐怖を感じたまま9月1日の朝を迎え、悲しい選択をしてしまう子が毎年、あとを絶たないというわけです」
そんなことにならないようにするため、親はどんなことに気を付ければいいのでしょうか。
子どもは親の笑顔が好き。夏休み中は子どもとたくさん雑談を
最近の子どもたちは「夏休み」といえども休んでなんていられません。
学校から出される大量の宿題に加え、サマースクールや夏期講習。今年は行かれないかもしれませんが、両親の田舎への帰省や家族旅行と大忙しです。
新学期にすんなり移行するにはどんな生活を心がければいいのでしょうか?
「なるべくストレスがない生活がいいと思います。心にたまっているストレスをうまく発散できるようにすることが大事です。普段よりもコミュニケションを取る時間のある夏休みこそ、お子さんとたくさん雑談をしてください。そして、いい親・完璧な親を目指そうとうはしないでください。子どもは笑っている親が好きです。親が笑顔で過ごしてくれているだけで子どものストレスは小さくなります」