学校から帰ってきた子どもに最初にかける言葉が「学校どうだった?」はNG!
もし「今日学校どうだった?」と声がけしているなら、最悪です。というのは、日本初の塾ソムリエとして活動する、西村則康先生。
「『今日学校どうだった?』という問いかけの返事は、大抵『楽しかった』『んー、別に』という、必要最低限の単語ではないでしょうか? これでは子どもの思考が訓練できず、語彙も増えません。語彙は日々の暮らしの中で自然に身に付いていくものだからこそ、子どもを伸ばすためには、日頃から文章で返事が来るように会話する事を意識してください」(西村先生)
語彙が増えると表現力が増し、子供の考えも自然に整理され、勉強の理解力も高まると、西村さんはおっしゃいます。
学校の様子が知りたい場合「今日は学校の給食は何だった?」「休み時間、何して遊んだの?」などと答えることが明確にわかるといいのだとか。
子どもの語彙力を増やしたいなら、パートナーとの普段の会話にも気をつけたいもの。なぜなら、大人同士の会話は、知らない間に単語だけで話していることが多くなりがちです。それを見た子どもがいつの間にか真似してたなんてこと……親ならいくつか心当たりがありますよね。
伸びる子ほど「聞き上手」!
文章でしっかり会話することと並行して、親として気をつけたいのが「子どもの目を見て話を聞く」こと。
「最近、私が強く実感しているのは『聞き上手な子どもほど、勉強は伸びる』ということです」(西村先生)
そのためには、やはり親自身がお手本にならなければなりません。別のところを見たり、他のことをしたり「ながら」での会話はNG。子供にちゃんと向き合えば、子供も自然に親の方を向いて話すようになり「聞き上手な子ども」に成長するんだとか。
「会話は言葉だけで成り立つものではありません。表情や目線などの非言語コミュニケーションの役割もとても大きいのです」(西村さん)
時間に追われて忙しい私たち。でも、子どもの力を伸ばしたいなら、子どもと話すときは「目を見て」を心がけたほうが良いそうです。