子どもを集中させたいなら、まずは会話を!
昨日は集中して勉強できたのに、今日はさっぱり……。言われなくても宿題をする日もあれば、サボる日もあったり。など、子どもの学習ムラに悩んでいる人も多いですよね。
「それを解決するためには、まずは親自身が子どもが集中して勉強する時としない時に、どのような差があるのかという情報を集めてみましょう」(西村先生)
情報収集の方法は、親が子どもに小さな質問をすること。いわゆる「雑談」でいいとおっしゃいます。
「例えば、子どもが集中して学習できた日なら『今日はすごく頑張ったね。どうしてこんなにできたのかな?』。集中できていない日には『宿題できてないね。何か困ったことがあった?』など、質問を重ねながら、子どもの具体的な理由や状況を聞き出していくのです」(西村先生)
その結果、教科によってなのか、曜日によってなのか、子どもが集中できない理由が明確にわかってきます。原因が分かったら、その対応策も取れる、というわけなんです。
「親が子どもの状況を把握することで、子どもの様子を理解できるだけでなく、子ども自身も自分の勉強を客観的に見られるというメリットもがあります。子どもの成長に必要なのは、親の『雑談力』なんです」(西村先生)
叱りつけるのは、絶対にやめて!
勉強に集中させたい一心で、つい子どもを怒鳴りつけてしまう、大声を出してしまう、という人も多いと思いますが……実はこれ、百害あって一利なし!
「親が子どもを叱るセリフの多くは、『ダブルバインド(二重拘束)』で、子どもに出口がない詰問が多いのです」(西村先生)
「なんでこんなことがわからないの!」
「なぜこんなミスをするの!?」
「なんで勉強に集中できないの!?」
こんなセリフを言い続けていくと、子どもは萎縮し、ひそかに反抗心を溜めていきます。そして、子どもによっては、自分が鈍感になることでその状況をやり過ごすようになるそうです。そして、こう言った声がけでは、子どもは99%言うことを聞かないと、西村先生はおっしゃいます。
でももし、どうしても感情が高ぶってしまったら「6秒待つ」こと心がけてください。6秒の間に、内側から沸き起こってる感情を見つめ、子どもを叱るつけるのではなく「そうあって欲しい方向に行くような言葉がけ」を。