受験直前期。緊張感が漂うママ友コミュニティ
受験間近のこの時期、ママ友と顔を合わせたとき、子どもの受験情報や進捗は話しにくいもの。
子ども同士が仲が良いと、「一緒に行けたらいいね」なんて会話ができたらいいなと思う半面、どっちかが不合格だったら? という不安も常につきまといます。中には、いろんな人の受験情報を知りたがるママ友もいて対応に困るときも。
子どもの受験についてよりセンシティブになっているこの時期、ママ友とどんな風に付き合っていくのがよいかを考えてみます。
この時期に注意したいママ友との付き合い方
話したくない話題はわかりやすくスルーしてよい
志望校や他の親子の噂話など、避けたい話がママ友同士の話題にあがるときもありますよね。
例えば、
- 「あの子、結局志望校のランクぐっと下げるみたい」
- 「〇〇先生は最後まで志望校変えないでいきましょうっていう方針よね。でも~」
- 「出願のスケジュールどうやって管理してる?」
話題に乗ってしまうと、こちら側にも飛び火してきたり、答えたくない質問をされてしまうかもしれません。
相槌だけ打ち、あまり反応せずスルーするのが吉です。
多少気になる情報があったとしても、その場をそっと離れる方がベターともいえます。
ママ友からの情報を鵜呑みにしない
受験直前だからこそ、情報の取りこぼしや聞き逃しがないか不安になる方は多いです。
しかし、ママ友や受験ブログの情報に振り回されるのはよくありません。
例えば、
- 上の子が志望校に通っているママ友から、「理科では〇〇の範囲が出やすいらしい」と聞いて子どもに伝える。
- ママ友に「面接対策にはこの本がおすすめ」と言われて購入し、子どものタスクをさらに増やす。
- 「あの学校はいじめの対策が不十分らしい」など、ネガティブな情報に振り回される。
様々な情報が口コミやネットで流れますが、どれも一時の噂に過ぎず、確証のないもの。
ひとつひとつに振り回されて子どもを巻き込むよりも、子どもが今一生懸命取り組んでいる学習を支える方が有意義な時間になります。
受験番号などの情報共有はNG
受験番号が手元に届いた際、子ども同士仲が良いと「〇〇君も近いかな?」と思って共有する子がいます。
しかし、受験番号のシェアはトラブルにも繋がりうるのでおすすめできません。
例えば、
- 相手の親子が合否を先に知り、本人が結果を見る前に伝えられてしまう。
- 本人の受験結果を他の人にばらされる。
- 第三者が本人になりすまして入学辞退やクレームをいれる。
どんなに仲良くても友達には受験番号を教えないよう、子どもに伝えておくのが大切。
三点目については、もちろん学校側も十分に本人確認をするので、あくまでも可能性にすぎませんが、SNSに受験番号と本名を晒すのは控えるべきです。
仲の良いママ友にはそのままの気持ちを伝えてみて
仲が良くて今まで色んな情報共有をしてきたママ友であっても、この時期はタブーの話題がでてきてお互いに気遣ってしまいますよね。
聞きすぎるのもよくないし、かといって当たり障りない会話だけしていても空気が微妙に。
そんなときは、そのままの気持ちを伝えるのもひとつ。
- この時期はお互い何をどこまで話していいか、聞いていいかわかんないから難しいよね。
- 今は塾も直前モードで空気重たいよね。早く無事に終わるといいよね。
- 受験が終わってから、また何も気にせずにいろいろ話せたら嬉しいな。
など、本音をさらっと伝えることで、相手の肩の荷もふっと降ろしやすくなります。
受験前後のセンシティブな時期や、受験結果の捉え方によって、ママ友との関係性が終わるケースは本当に多くあります。
しかし一方、子どもや受験を差し引いても相性のよいママ友同士は受験結果によらず、長く仲良くしていけるもの。
大事にしたい関係性だからこそ、この時期は本音を言いつつ適切な距離を取り、また数か月後よりよいママ友になっていけるといいですよね。