激励のつもりが逆効果!
私は息子の不登校を経験しています。
息子が不登校になる前、ネガティブ発言が頻発するようになりました。
「学校に行きたくない」
「しんどい」
「もう休みたいな」
そんな時、息子にまたヤル気を出してもらおうと私なりに叱咤激励の声かけをしていました。
でも、心が疲れている子どもには、ヤル気どころか逆に追い込んでしまい、ますますネガティブな気持ちにさせてしまっていたフレーズがあります。
それに気づいた時すごく反省しましたが、私がお会いするたくさんのママたちも皆さん同様におっしゃっています。
たとえば、この3つです。
1、みんな普通にやっている!あなたにできないわけがない!
これは、子どもから「やりたくない」「しんどい」「休みたい」などの言葉が出ると、よくママが言うフレーズです。
これを言うことで、「そうだ!みんなやってるんだし自分にもできるはず!」と意欲を持ってもらえるよう、あなたにもできるよ!と激励のつもりで言いがち。
ですが、疲れ果てている子にとっては、「みんな普通にやってることさえできない自分はダメだ」と受け取り、ただただ劣等感を抱かせるだけとなります。
2、勉強しないと大変なことになる!将来やりたいことが何もできなくなる!
この言葉で危機感を持たせ、将来のためにしっかり勉強してほしいと思ってママがよく言うフレーズです。
これを言うことで、「それじゃあ困る!よし!しっかり勉強するぞ!」とやる気と意欲がみなぎるはず!と思って言いがちですが、これも全く逆効果。
意欲の落ちている子にとっては、気持ちを前向きにさせるどころか、「じゃあもう自分の将来はお先真っ暗だ!」と、ますます失望させる言葉となります。
3、世の中そんなに甘くない!そんなことでは生きていけない!
子どものヤル気や意欲がなさそうに感じると、ママは「甘えてるのか?」と捉え、叱咤激励のつもりでこのフレーズを言いがち。
これを言うことで、「そうだ!力強く生きねば!がんばろう!」と気持ちを奮い立たせてくれることを期待します。
ですが、学校のストレスで心が弱っている子にとっては、「社会はさらに厳しいなんて、そんなの自分には無理だ〜」と、未来への恐怖と不安でさらにつらくなります。
大切なのは言葉ではなく『意識』
子どもからネガティブ発言が出ると、親はつい周りと比べたり、きちんとこなすことを目指す発言になってしまいます。これは、ママも不安で余裕がないからで、私自身も実感しています。
そうなると、どうしても子どもの気持ちを受け止めることが出来ず、焦りばかりが先行し、上記のような言葉をかけてしまいます。
そんな時は、子どもに何かアドバイスする前に、まずは、ママが自分自身の不安や焦りをしっかり受け止める。
そうして、ママの心に余裕ができると、子どもの思いを受け入れて子どもに寄り添った声かけができるのだと思います。
お読みいただきありがとうございました。