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男らしく、女らしく……我が子に言っていませんか? #日常にある小さな違和感

心と体

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 男らしく、女らしく……我が子に言っていませんか? #日常にある小さな違和感

2020.06.14

「男の子なんだから泣くな」「女の子はそんな口の聞き方をしちゃだめ」など、育児中に我が子に言っていませんか? でも男らしさ、女らしさという概念に縛られ成長した子どもたちは、これからの時代大変なことになるかも。高校生のお子さんがいるバリキャリ金融女子の川村真木子さんと、現在女子大生の胎盤JDさんにお話をうかがいました。

前回まではこちら

日本人男子は病んでいる!?

川村真木子さん(以下 川村):私は高校時代から留学をして、今も外資系の企業で働いているんですけど、日本の男性っていうのは本当にこじらせているなぁと思うんですよね。

例えばわたしのいる外資系金融業界で、日本人男性の結婚相手を分析すると、高い確率で自分よりスペックの低い女性を選ぶ傾向があります。収入も学歴も年齢もちょっと下、もしくは大幅に差があります。
それがニューヨークの金融業界だと景色がガラッと変わります。パートナーの女性の方もコンサル、弁護士など、お互い刺激しあえる相手や、同じような職種の人と結婚している男性の同僚が多かったんです。見た目も人種も様々で、もっと女性の内面的なところを見ているように感じていました。
一概には言えませんけれど、日本の男性の場合、自分のすごさが脅かされそうな人とは恋愛関係になれないんじゃないかと感じました。そのあたりに日本人男性の闇を感じますね。

胎盤JDさん(以下敬称略):自分よりレベルの高い人とはやりづらい、という部分があるからでしょうか。例えば国立大のインカレサークルには同じ大学の女子が入れないというものもけっこうあったりしますよね。
イマドキの大学生くらいの男の子も好きになるのは、賢いけど賢すぎない、俺よりはちょっと下っていう女の子が多いように感じます。

川村:女性側でも、その意識はあって。女性の場合は自分が国立大出身であることや一流企業に勤めていることを隠したがるんですよ。そうしないと合コンで男性にモテないから。
そんな社会って残念だなぁと思っていて。それはもう日本男子が、全体的に自分よりちょっと下のレベルの女の人といる方がコンフォタブルっていうことですよね。その感覚って誰から教えてもらったのっていいたくなりますね。

胎盤JD:たしかに(笑)。

日本人的感覚だとグローバルではモテない

川村:だから日本人の男性はアメリカに来ても全然モテないんですよ。アメリカだけじゃなくて、世界中でモテない(笑)。本当にかわいそうだと思うくらいです。私もカリフォルニアの大学にいたので、たくさん日本人の男性留学生をみてきたんですけど、やっぱり少し下の女性を好むっていう態度が出てしまっていると相手にされないですよね。

胎盤JD:結婚相手だけでなく、恋愛相手に対して、パートナーを求めているっていうよりは、風俗嬢兼家政婦を求めているみたいな。
それって、なんなんだろうって思ったときに、やっぱり家庭環境とか教育も影響しているなって思いますよね。女性は一歩下がってっていうのを幼い頃から見ていると、男性たちも俺を立ててくれないとだめという風になっていくというか。

川村:それはあると思いますね。子どもの頃に、いつもお父さんをたてているお母さんを見ていてこれが家族だと思い込んでいる部分もあるでしょうね。
身に沁み込んだ文化の要素がも大きいですね。

 

でも私の年代のアラフォー男性がそんな感じだったらまあ時代的にもしょうがないな、と思えるんだけど、今の大学生の若い世代の胎盤ちゃんの周りでも変わらないようなので、なんかもう直しようがないなと思っているんですけど。

日本の学校や日本のメディアの洗脳を受けて育つとどうしても女性は自分に自信が持てないし、男尊女卑というものが身に着いちゃうんじゃないですかね。

“男らしく”“女らしく”ではなく、“自分らしく”生きられるように

胎盤JD:だからこそ、今子育てをしているお母さん自身が「男の子だから強くなきゃ」とか「女の子なんだからそんなことしないの」とか、性差を意識させるようなことはあまりいわないほうがいいんじゃないかと思います。

川村:男だからとか、女だからっていう育て方、そこでカテゴリーを分けて育てちゃうっていうのは今後やめていったほうがいいですよね。昔だと普通だったかもしれませんが。

胎盤JD:子どもに言い聞かせるだけじゃなくて、「私はお母さんだからこうなのよ」とか「女はこうあるべき」っていうのが普段の会話に出てくるのも、良くないと思いますね。あとは親同士のコミュニケーションにも気を使ってほしいと思います。
「男の子だから」「女の子だから」と言わないように気を付けていても、結局お母さん自身が「お父さんに言いつけるわよ」とか「私なんて」みたいな態度だと子どももそれを見て育つので。

川村:お母さん自身が、立ち振る舞いを"お父さんと対等にしていかないと”ってことですよね。子どもが感じ取るのはそこだから。
男尊女卑が身についてしまうと、幸せな恋愛や友人関係を築けない人になってしまうと思っています。男性だったら不用意に誰かを傷つける発言をしてしまったり、女性だったら自己肯定感が低くなってしまったり。それは怖いことだと自覚したほうがいい。

胎盤JD:グローバルな時代だから、余計に型にはめない方がいい。いろんな人がいることを理解できなくなってしまいそうです。

川村:私は、子どもには「自由に人生を満喫してほしい」と思っているんですね。社会の圧や刷り込みによって、自分のやりたいことが存分にできないなんて、幸せな人生じゃない。子どもの可能性を親自身がつぶしてしまわないようにしていかないと。

胎盤JD: 親が反対するからとか、誰かにこう見られたら嫌だからとかではなくて、自分らしく生きられるのが一番幸せですもんね。
自分を偽って生きていると偽りの自分を気に入った人が寄ってきてしまう。だからこそ自分を偽らず、他人ウケを狙わずに、自信をもって自分らしくふるまえるようになる人が増えていってほしいですね。
 

Profile

川村 真木子さん
奈良県生まれ。一児の母。高校時代に渡米、UCバークレーを卒業する。卒業後、米投資銀行ゴールドマンサックスを経て米大手投資会社に転籍。3万人のフォロワーを抱える社会派インスタグラム@makikokawamura_が人気。

胎盤JDさん
現役女子大生。美容、恋愛、人間関係に関するつぶやきが人気で、Twitterは現在10万フォロワー。全日本元カノを許さない協会会長。Twitter@kopiJd。著書『「誰でもいいから電話しよ」の「誰でも」は君のことだよ』。

TEXT:長谷川真弓

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