すぐに習い事をやめてしまうわが子にモヤモヤ
- 兄弟のしていることを羨ましがり、ピアノや水泳を始めるものの、すぐに練習がいやになり行きたがらなくなる。
- 周りの子がダンスや絵画教室に行ってると聞き、一緒に行きたいと言い通い始めるもののやはりすぐに飽きてしまう。
- クリスマスや誕生日のプレゼントで欲しがっていたゲームも最初の数か月やったのち、放りっぱなし。
子どもが希望したから習い事を始めたのに、長続きしないとモヤモヤしてきますよね。
わが子だけ特別飽きっぽい性格なのか。すぐにやめさせていたらやめ癖がついてしまうのか。
飽きっぽいわが子の理由と付き合い方を考えていきます。
なぜ次々とやめてしまうのか。
子どもが習い事や趣味を続けられない理由は、いくつかあるでしょう。
- 飽きてつまらなくなった。行くのが面倒くさくなる。
- 周囲にもっと上手な子がおり、上達しない。
- 新しいものに目移りしていく。興味が定まらない。
習い事を始めたとしても、才能を見出されるのはごく一部。
発表会や試合などがあっても、モチベーションとならず行きたくなくなってしまったり、周囲の子と比較して嫌になってしまう子は多いです。
また、他に興味が移ると、もともとやってきたものに対する興味が薄れてしまう子も。
好奇心旺盛な年頃なので、ある程度は許容したいところ。
しかし、ひとつひとつをなんとなく開始して、なんとなく終了するのではなく、希望する理由や意味を話し合っていけるといいですよね。
「どうせ続かないのでは?」と思ってしまう
親としては「せっかく始めたんだから続けてほしい」と思う一方、いやいや通う習い事に費用をかけるべきか悩みますよね。
そして次第に、「どうせ新しく始めてもすぐに飽きてしまうだろう」と思うように。
しかし子どもは「前、長続きしなかったからよく考えてみて」「どうせすぐに飽きちゃうでしょ」と親から言われたら、思い通りにいかず不満に感じやすいもの。
そんなとき、親自身の軸をしっかり持ち、子どもと共有していく過程が重要となってきます。
私個人の話になるのですが、私の親は「本に使うお金は大切だから」と本に限っては頻繁に買ってくれていました。学習に関係ないものがほとんどでしたが、内容について否定された記憶はありません。
私自身、この親の方針はとてもありがたい考え方でした。
大人になった今でも本屋に入るとワクワクし、様々なジャンルの本を読むのが何よりの楽しみになっています。
他にも、
- 経験に使うお金を大事にし、旅行やアクティビティ、アウトドア活動などに対する財布のひもは緩めている。
- どんな形であっても身体を動かす時間は無駄にならない。運動の機会は確保できるようにしている。
- 学校になじむのが難しいので、習い事で居場所を見つけてほしい。「居場所づくり」にお金をかけている。
- 子どもへの投資金額は月に〇円、もしくは年間〇円と決め、すぐに辞めて無駄になったとしても投資と捉えている。
子どものその時々の主張や感情に振り回されるのではなく、養育方針や上限金額を定めておくと、折り合いがつけやすくなるでしょう。
また、親が子どもに対して想う気持ちや持っている方針の根拠を伝えていけると、子どもも納得して選択しやすくなります。
親子ともに、豊かで実りある時間を積み重ねていけるといいですよね。