受験直前から気をつけておきたい言葉がけ
どんな模試でもA判定をもらっている子が不合格だったり、D判定が多かった子が合格だったり。
受験本番は当日のコンディションや問題との相性など、様々な運も加わり、結果は誰にもわからないもの。
受験日や発表日が近づいてくると、不安や緊張が高まり、普段より感情的になってしまうときも。
ママ友に対して「絶対大丈夫だよ」と声をかけたり、子どもの友人に「〇君なら合格だよ」など不用意に声をかけるのも要注意です。
お互いに感情が揺さぶられやすいときだからこそ、普段以上に余計な一言を言ってしまわないよう注意してください。
”これを言えば大丈夫”は、ない。
「うちの子だめだったんだ。」
「〇ちゃんと同じ中学行けなくて残念。」
そう言われたとき、どんな風に声をかけるか迷いますよね。
ですが万能な言葉はなく、子ども同士の関係やママ友同士の距離の近さ、滑り止めは合格しているかなど、様々な点に配慮して言葉を選ぶ必要があります。
基本的には、「何か言ってあげる」よりも「必要であれば聞く」「そっとしておく」のがおすすめです。
ママ友の子が不合格だったとき、どんな風に接すればいい?
繊細な話題なのでLINEなどでの会話は簡潔に
報告がLINEで来た場合は、「そうだったんだ、とりあえずゆっくり休んでね。また会ったとき話そう。」など、簡潔に終わらせるのがよいと思います。
「〇くんの様子は?大丈夫?」「先は長いし大丈夫だよ!」など、気を遣った言葉であっても、受け取り方によっては誤解が生じるときもあります。
”今は放っておいてほしいな。”、”どこが大丈夫なの?”など、ネガティブに受け取られかねるからです。
相手の表情が見えず、状況を把握しにくいオンライン上でのやりとりでは、”受け取る+労いの言葉”に留めておくのがベターです。
わが子の結果は端的に伝える
相手の結果を先に聞くと、自分の子どもが合格していた場合伝えにくいですよね。
ですが、何も言わないのも逆効果。
”あのときどんな気持ちで話を聞いていたんだろう”と思われてしまう場合もあるんです。
「うちの子は〇〇に行くことになりそう」と事実をシンプルに伝えるのがおすすめです。
「第一志望じゃないんだけど~」「私立は私立でお金かかるし~」などのフォローは嫌味とも受け取られかねないので控えたほうがよいでしょう。
他の人に勝手に話さない
”いろんな人に話すのは辛いはず”、”他のお母さんが知らなかったら気まずいから”などと気をもみ、他のママ友に勝手に話すのは要注意。
実際、勝手に広められて傷ついたり、他のママ友との関係がこじれたりするケースもあるよう。
相手には相手の人間関係があるので、必要以上に踏み込まないのも重要です。
子ども同士の友人関係とは一線ひいて考える
子ども同士の友人関係とママ友同士の関係は一線をひいて考える必要があります。
小学6年生にもなれば自分で友人を選べるので、「私立に行く同士で遊んだら?」「気まずいかもしれないから遊ぶのやめたら?」などとあえて伝える必要はありません。
大人同士ではギクシャクしている感じがあっても、子どもたちは割り切って考えており今まで通り仲良くできる子も多いんです。
逆に、子どもが無神経な発言をしそうな場合は「今はそっとしておこう」と一言添えるのがよいかもしれません。
「見守る」「待つ」のも優しさ
結果を受け止められるようになるまでの時間は人それぞれ。
今まで仲良くしてても合否をなかなか知らせてくれないときは、察して、相手のタイミングを待つのも優しさです。
「心配しながらも見守る。何かあったときには支えになる。」
そんなスタンスがよいのではないでしょうか。