息子が不登校になって気づいた。過保護だったわたしが“子どもから奪い続けてきた大切なもの”

家族・人間関係

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 過干渉だったわたしが“子どもから奪い続けてきた大切なもの”

2021.10.29

こんにちは!rikaです。 以前の私はとっても過保護・過干渉な母親でした。大切に守りながら子育てしてきたけれど、大切なものを子どもから奪い続けてきていたことに気付きました。

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過保護・過干渉になる理由

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以前の私は、とっても過保護・過干渉な母でした。

特に息子に対しては、常に姉である娘と比べ、

息子は弟だし頼りないところがある。
挫折をしたら立ち直れないかもしれない。
たくさんの成功体験をさせて、しっかり自信をつけさせてあげてあげよう。

そんな思いから、息子がうまくいくようにといつもあれこれ先回りして、成功するためにうまくお膳立てしてきました。

つまずかないように、挫折しないように、傷つかないように、失敗しないように…
転びそうなところは通らせず、安全な道を教え、もし石が落ちていたら息子が通る前に拾う。

いろんなことをうまくこなして、成功させる。
初めてのことにチャレンジして、成功させる。

そんな確実な「成功体験」を積ませてあげることこそが自信につながる。そう思って子育てをしていました。

「成功体験を積ませる」の勘違い

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子どもが小学生の時くらいまでは、いろんなことを経験させる中で、私の采配で様々な成功体験を積ませることができていました。

ですが、親がお膳立てできることやうまく成功に導けることなんてたかが知れています。

しかも、今まで回避できていた失敗や挫折なども、思春期になり、親の手を離れた途端、子どもが全て自分で向き合って自分で抱えて生きていかなければなりません。

そんな中、私は子どもの不登校を経験しました。

私は、何事もやる限りは成功という「結果」にこだわり、それこそが自信に繋がると信じていましたが、そのことが、大切なものを子どもから奪い続けていたのかもしれないということにやっと気づいたのでした。

子どもから奪っていたもの

本当の自信。

それは、無難にやりこなして成功することではなく、チャレンジして成功したり、失敗して挫折したり、またそこから立ち上がったり、こんな本当の「経験」を積むことで得られるもの。

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親に必要なのは、子どもに成功体験を用意することではなく、

コケたり間違ったり失敗したりする機会や、自分で立ち上がって新しい道を探して進んでいくという機会を奪わない。

これが親としての役目だったんだというのを、私は子どもが不登校になって心から実感しました。

子どもの失敗を見たくないし、できることならうまくいってほしい。
そんな思いから、過去の私は、息子のためと言いながら、自分の不安のために先回りしていた部分もありました。

失敗も成功も経験自体が大成功!

チャレンジ出典:stock.adobe.com

成功体験は子どもの成長にとってとても大切なものです。

でも、本当に大切だったのは成功という結果ではなく、経験するということ。

成功も失敗も、「経験を得る」という意味では大成功!

成功も失敗も挫折も立ち上がる機会も、全てが経験。
だから、何ひとつ奪わない。

成功も失敗もたくさん経験して、太〜いたくましい人生を自分で歩んでいく。
不登校だって、葛藤して悩んで苦しんでいつかトンネルを抜けて、また力強く歩いていくための貴重な経験。

私たちにできるのは、信頼して見守るだけ。

不登校、そしてそこから不登校が嘘だったかのように意欲的に歩くわが子を見ながら、私はやっとそんな風に実感できるようになりました。

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著者

rika

rika

子育て・夫婦関係など、自分自身の毎日をハッピーにするための処方箋をさまざまなテーマで発信 ●Amebaオフィシャルブロガー ●NHKカルチャー講師 ●著書「子どもが不登校になったら読む本ーすべて解決できる"笑顔の処方箋"」第6刷増刷 ●ハッピーママサロン「rika's cafe」主宰。ママのためのオンラインサロン運営・講座・セッションなどを開催し、5年で3,000名が受講 ●心理カウンセラー

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