ママが思う「子どもの悩み」
不登校ひきこもりの子の悩みって、ママが想像している悩みとはかけ離れていることが意外と多いです。
ママの多くは、
うちの子は学校に行っていないことがつらい。
勉強の遅れが気になっていると思う。
学校にどうやって再登校していいかわからないことを悩んでいるのだと思う。
と、子どもの悩みを推察している方が多いです。
もちろん、それもあると思います。
ですが、私がお会いした子が話す悩みはそれだけではありませんでした。
不登校の子の驚愕の悩み
こんな悩みを抱えている子がいました。親が全く想像していなかった悩みもあるのではないでしょうか。
- ママは昇進の内示を喜んでたのに、パパと話し合い、仕事を辞めることを決めて泣いていたこと。
- ママがあまりランチに行かなくなったこと。
- ママが無理して笑っていること。
- ママが一生懸命ポジティブなことを言って頑張ってくれてるのが痛々しいこと。
- おばあちゃんがインターホンを押しても、ママが時々居留守を使うこと。
- ママが仕事をやめたから、家のローンや大学生の兄の学費や仕送りの話を、パパとママ2人でコソコソ話してたこと。
- ママがツライのはわかっているけど、なんともしてあげられないこと。
- ママが買い物にいくために夜遅くに遠くのスーパーにいくようになったこと。近所の目を気にしてるんだろうな。
- 単身赴任のパパが毎週土日に帰ってきてたのが、月に一度しか帰ってこなくなり、そのせいでママがすごくさみしいこと。
- 学校に行きたくないのをわかってもらえないこと。
- パパが、不登校はお前のせいだ!とママにいつも怒っていて、ママが陰で泣いていること。
- おばあちゃんがママに、あなたの育て方が悪いからこうなったんだ。と嫌味を言いに来るようになったこと。
- ママがカウンセラーみたいな不自然な接し方や話し方をしてくること。
- ママが気を遣って腫れ物扱いしてくるから逆に居心地悪いこと。
- 弟が家にいる時ママは出かけなくなった。僕のことを危険人物だと思っているから、弟と2人っきりにしたくないんだと思う。僕が何かすると思っている。もう本当にイヤになる。
- 毎朝、ママが学校に電話する時に先生に謝っているのがツラいこと。
- ママは「学校に行けなくてつらいね」と言ってくるけれど、つらいのは「行きたくない」ということをママがわかってくれないこと。
子どもは全部気づいている
もちろん、学校や勉強に対しての悩みもあると思いますが、不登校で自宅にひきこもり、日々を過ごしている子の悩みのリアルは、「ママ、ママ、ママ、」のオンパレードでした。
子どもって、とても賢く敏感で、親が思っている以上にいろんなことを見ていて、気づいていて、そして知らないふりをしています。
頑張って笑顔を作ったり、効果的な言葉がけや対応をしていることも、多くの子は見抜いていました。小4の男子もです。
また、自分のせいで家庭の関係性がギクシャクしたり、仕事を辞めたりすることにも罪悪感がつきまとっています。
何より、ママが気を遣って接してるうちは、ママには本音を言えなくなってしまいます。
空回りしないために
不登校ひきこもりはママだってとてもつらいです。心がしんどいままだと、いろんなことが空回りしてしまいます。
心が元気になれば、子どもとの関わり方もパートナーとの関係性も、そして現実も、きっと見え方が違ってきます。
著書にも記していますが、まずはそんなママが自身の心の元気を取り戻しましょう。
お読みいただきありがとうございました。