不登校ひきこもりの子どもの部屋に“食事を運ぶ”ことの本当の意味

家族・人間関係

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2021.09.25

こんにちは!rikaです。 私は不登校のママが相談に来てくださる中で、家にひきこもるだけでなく自室にひきこもってしまう子のご家庭もたくさん見てきました。 今日はそんなママのご相談にお答えしたいと思います。

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K様のご相談 : 不登校ひきこもりの娘に食事を運ぶ毎日です

不登校になった中学生の子を持つ母です。

子どもが学校に行かなくなり、家族に反抗的になり、敵意むき出しになっていきました。そのうちリビングに来ることがどんどん減っていき、自室にひきこもり食事に呼んでもすぐに来ないようになりました。

成長期で栄養が気になったので私は食事を部屋に運びはじめたのですが、いつしかそれが当たり前になり、今はどんな些細な用事でも部屋の外にメモを出すようになり、トイレ以外は自室にひきこもっています。

状況はどんどんひどくなっており、一体この状況からどのように関係性を構築していけばいいのか悩んでいます。

部屋から出てきてほしい

不登校やひきこもりの子を持つママからK様のようなご相談をよくいただきます。
不登校からひきこもりになって、こんなはずじゃなかったのにと途方に暮れている方はとても多いです。

ママ出典:www.photo-ac.com

以前、こんな方がいらっしゃいました。
中3の不登校男子のママなのですが、息子はほぼ自室にひきこもり、家族との接点もなくなってしまっているということでした。

そこで私はママに対して、息子さんへの願いは?と質問しました。

そうしたら、

食事はダイニングで食べてほしい。
自室にひきこもらないでリビングにでてきてほしい。

とママはおっしゃいました。

それで、おうちでの生活の様子を具体的に聞いてみたのですが、

ご飯だよー!と声をかけても食べにこない。
なので、栄養状態が気になるから、ご飯は息子の部屋に毎食運んでいる。

気に入らないメニューの時は食べない。
なので、食べたいものを聞きコンビニに買いに行ってあげる。

ということでした。

ひきこもりを助長?

引きこもり出典:stock.adobe.com

このママの場合、

食事はダイニングで食べてほしい。
自室にひきこもらないでリビングにでてきてほしい。

という思いから対応されていますが、実はすべて真逆の結果になっています。

部屋にご飯を運ぶ。
→ご飯を運んでいたら、部屋から出てきません!

メニューが気に入らなければコンビニ惣菜を買いに行ってあげる。
→食べたいものを自分で買いに行くこともしなくなります!

これでは、

お腹がすいた。部屋から出てご飯を食べに行こう。という気持ちが湧き上がって来なくなってくるのは当然で、ひきこもることを助長するような行動になってしまっています。

子どもにどうなってほしいか?

今一番大切なのは、

自分が何を望んで、そのために自分はどうしたらいいか?

ということを、K様は再度自分自身に聞いてみることだと思います。

悩む 母出典:stock.adobe.com

もちろん、「栄養を取る」ということを一番に願うなら、食事を部屋に運ぶという今の対応は間違っていないと思います。
栄養も足りていてK様にとっても安心です。

でも、今一番に願うことはそれでしょうか?

もし、「食事するために自分で部屋から出てくる」ということを望むなら、身体に不調が出てきて食事の重要性を痛感したり、お腹が空いて耐えられない!という状態を経験することが大切です。

サロンやスクールでも、最初は自室に食事を運んでいるママもいらっしゃいますが、家族でまた食卓を囲むことを目指すならそれをやめる勇気を持とうということを、私はお伝えしています。

そうすると、お腹が空けば自分で食べに来るし、栄養が足りないようになれば、体が不調というサインをくれるので、自分で健康や身体について気づいていきます。

そうして、当たり前の衣食住の整った日常を取り戻していくのだと思います。

K様も、もっと息子さんの命そのものを信頼してみましょう。

子どもにどうなってほしいのか、実際の自分の行動て照らし合わせながら是非考えてみてくださいね。

お読みいただきありがとうございました。

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著者

rika

rika

子育て・夫婦関係など、自分自身の毎日をハッピーにするための処方箋をさまざまなテーマで発信 ●Amebaオフィシャルブロガー ●NHKカルチャー講師 ●著書「子どもが不登校になったら読む本ーすべて解決できる"笑顔の処方箋"」第6刷増刷 ●ハッピーママサロン「rika's cafe」主宰。ママのためのオンラインサロン運営・講座・セッションなどを開催し、5年で3,000名が受講 ●心理カウンセラー

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