娘が口をきいてくれないうえに、不登校になりました #小田桐あさぎのアラフォー人生お悩み相談

カルチャー

2021.01.16

人生に悩みはつきものですが、人生でも一番惑い、悩める世代の40代。しかし、悩むことの半分くらいはもしかしたら自分の固定観念「こうしなきゃ、こうでなきゃ」によって自分を縛っているせいかもしれません。 『「私、ちゃんとしなきゃ」から卒業する本』著者の小田桐あさぎさんに聞く「アラフォーの人生相談」。今回は「子どもの反抗期と不登校」についての相談です。

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もくじ

相談:娘が何を考えているかわかりません。
口をきかなくなり、不登校になりました
小田桐あさぎさんからアドバイス:母として娘にどうしてほしい?
学校に行かなければならない、という固定観念を捨ててみる

相談:娘が何を考えているかわかりません。

娘のことがわからない

口をきかなくなり、不登校になりました

13歳中2の娘がいます。わかりやすいくらいの反抗期、それも仕方がないと思いつつ、コロナで自粛期間中もほぼ部屋から出てこず、家族との会話は皆無。昼夜逆転の生活を送っていました。私もほっておこうとおもいつつ、ついラップをかけたご飯を置いておいたりして、甘やかしてしまったところはあります。

それでも学校が始まれば、昼夜逆転も直るだろうし、受験などもあるので親とも話すこともあるかと期待していたのですが、なんと自粛期間が明けてから1週間ほどで不登校になってしまいました。

なにかきっかけがあったのか、学校とも話していますがまだ原因がわかりません。

小6までは親と手を組んで買い物に行くほど仲が良かったのに……

「彼女も悩んでいるのかもしれない」「追いつめてはいけない」と思い、今までは「どうしたの」とか「味方だからね!」と声がけをしてきましたが、そろそろイライラもするし、心配すぎて眠れません。こんなとき、どうすればいいでしょうか。

(東京都・momomo・43歳・パート)

小田桐あさぎさんからアドバイス:母として娘にどうしてほしい?

娘さんが学校に行かないことで、夜も眠れないほど悩んでいるということですがね。たしかに親としては心配になりますよね。

しかし、少し考えてみてほしいのです。仮にこのままずっと学校に行かなかったとして、困ることはなんでしょうか。
中学校までは義務教育ですので、例え通学しなくても中卒の資格は取れます。中卒でも働ける場所はたくさんありますし、楽しく生きている人もたくさんいます。また、仮に一切の受験勉強をしなかったとしても、入れる高校だってあるでしょう。

娘さんがお部屋で何をしているのかはわかりませんが、学校に行くよりも自分にとって楽しかったり、役に立つ時間の使い方を見つけられたのだとしたらどうでしょうか。
世の中で成功していると言われる人の中にも、学生時代に不登校だったという人はたくさんいます。学校に行かないくらいでそんなに心配するようなことはないように思うのですがいかがでしょうか。

いずれにせよ、どう転んだとしても、娘さん自身が選んだ、娘さんの人生なのです。momomoさんの人生ではありません。

学校に行かなければならない、という固定観念を捨ててみる

「娘が何を考えているか、急にわからなくなった」ということで、混乱してしまうmomomoさんの気持ちもわかります。学校やそのほかで何かトラブルがあったなら、自分が解決を手伝いたい、と思う親心も理解できます。

娘さんが学校に行かなくなった原因は、娘さんの中にしかないと思います。なので今回は学校と話し合いをすることに躍起になるよりも、娘さんに直接話してもらえるための行動をしたほうが良さそうです。

娘さんがどうやったら話し合いをしてくれるか、そちらにパワーを使ってみてください。もしかしたら、学校に行かなかっただけで夜も眠れなくなってしまうお母様に対してでは、「私のことをわかってくれない」と感じて話しにくいと感じてしまっているのかもしれません。実際、自分だけでは受け止められないと感じるのであれば、お父様や他の家族、友人などに出てきてもらう、あるいはプロにお願いするのが良いかと思います。

しかし正直に言うと、そこまでして学校に行かない原因を見つけたところで、何か良いことがあるのかは疑問です。仮に友人とのトラブルや勉強の悩みだった場合、お母様をはじめとした他人にできることは何もないからです。結局は娘さんが自分自身で、自分が人生をどう生きたいかを真剣に考え、自分が乗り越えるべき課題だと思わない限りは、例え家族であっても他人には何もできないのです。

失礼を承知で申し上げますと、相談文には「どうしたの」とか「味方だからね!」と声がけをしてきました、と書かれておりますが、ここに本心が感じられません。momomoさんには、娘さんが学校に行きたくない原因を素直に話したところで、全てを受け入れる覚悟はありますか?

また、本当に味方だというのであれば、学校に行かない娘さんのことをそのまま受け入れてあげたら良いのではないでしょうか?

厳しいことを言いますが、momomoさんの上記の言葉からはそうではなく、受け入れるという声がけをすることで「娘さんがなんとか学校に行くように」仕向けたいという気持ちを感じてしまいました。そしてそれは、娘さんのためというよりも、自分が心配したくないから、という自分のためではないでしょうか。

つまりこの問題は、娘さんが学校に行く行かないの問題ではなく、momomoさん自身が、どれだけ娘さんのことをそのまま受け入れられるか、の問題ではないかと私は感じます。自分の想定内に育っていたら○、そうでなければ×をつける子育てではなく、どんな状況でも娘さんのそのままを受け入れる覚悟がmomomoさんに決まったら、そこで解決するのではないでしょうか。

ちなみにもし私であれば、いっそ長期旅行などに連れて行って気が済むまで一緒に時間を過ごし、リラックスして娘さんが自分の言葉で話してくれるのを待つかなと思います。まずは娘さんを見るのではなく、ご自分の心に向き合ってみてください。応援しています。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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著者

小田桐あさぎ

小田桐あさぎ

出会って2週間で結婚。第一子の妊娠中にブログを開設。独自論が好評を博し月間30万PVの人気ブログへ。自分らしい魅力を開花するスクールは4年間で400名以上の女性が受講。「VERY」など女性向けメディア掲載歴も多数。著書に「私、ちゃんとしなきゃから卒業する本」「嫌なこと全部やめたらすごかった」がある。

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