10月10日は銭湯の日
10月10日は銭湯の日、と聞いて「ああ、1010をせんとうと読ませるのね。」と単純に理解していましたが、日本文化研究ブログによると「東京都の公衆浴場商業協同組合が、スポーツで汗をかいた後に入浴することで健康増進につなげることを目的に1991年に制定」とあります。もともと10月10日が体育の日であったことが由来です。
今年も、東京都の銭湯ではラベンダー湯(北海道の中富良野町で栽培されたラベンダーの花茎を乾燥させたものを使用)を実施するそうです。ちょうど2021年の銭湯の日は日曜日。ゆっくり大きな湯船で寛いでみるのもいいですね。
日本人と外国人の入浴スタイル
ライオン株式会社では、コロナ禍で「おうち時間」を 充実させたい人が増えている中、日本人と日本在住の外国人(以下、外国人) との入浴スタイルや身体の洗い方についての調査行い、その結果、日本人の入浴スタイルの特徴 として、浴槽につかることが多く、タオルで身体を洗う人が多いことがわかりました。中でも日本人は、背中を しっかり洗うことにこだわりがあるのだとか。
日本人が「浴槽につかりたい」外国人は「シャワーで」という結果は想像できましたが「背中をしっかり洗う」ことに、そんなに大きなこだわりが?と思い、まわりの人に聞いてみました。
背中、どうやって洗ってる?
「シャリシャリのタオルを泡いっぱいにして斜めに持ってゴシゴシ」「ホームセンターで買った豚毛のブラシで洗います。」というしっかりゴシゴシ派と、「こすりすぎが良くないと聞いてから、全身を手で洗います。背中もなんとか届きます。」という、お肌に優しい素手派が多く、ここで結論を出そうとしていたら「背中を洗うと風邪や病気がそこから入ってくると、本で読んだ記憶があります。」という説や、「10年前までタワシでゴシゴシしていたら、急に肌が荒れ、皮膚科に飛び込んだところ、ドクターに『毛の生えてない所以外は洗わなくてイイですよ』と言われました。」との経験談も!
なるほど…日本人同士でも、やはり十人十色、千差万別、諸説あり!たかが背中、されど背中、浴室という密室に、それぞれの「こだわり」が泡の数ほど?ぶくぶくと生まれているようです。
日本在住外国人の背中事情
ライオン株式会社の調査では、外国人の詳細な体の洗い方には以下のような例があることがわかりました。
- 固形石けんを手に持ち、直接肌にあててこすりつけて洗う。(カナダ、タイ)
- スポンジでこすらずに手にジェルを付けて軽くこする程度(アメリカ)
- 髪を洗った後、すすぐ際に流れるシャンプーの泡が、背中を洗ってくれる(スウェーデン)
- ボディソープを泡立て、その泡を手で全身に塗ってシャワーで流す(ドイツ)
- 足首から下と汚れやすい場所だけシャワージェルを手で泡立てて2日おきに洗う。(カナダ)
- 男性は外でよく水浴びをしている。(タイ)
1や2は映画などでよく見かけるシーンですが、ゴシゴシ派の人にとっては3は驚きかもしれません。背中を真っすぐに流れる泡の実力?に対する期待値が、いささか高いような気も……。
何はともあれ、お風呂は癒し
外国人の習慣を見てあれこれ日本人的視線でモノを言うのではなく、それぞれの国の事情(水や気候など)や文化の表れだと理解しておくと良さそうです。思えば日本人も外国に行けば、テーブルマナーやレディファースト、ドレスコードなどで失敗したり学んだりすることが多いはず。生まれ育った国や地域の習慣が全てではなく、お互いが持つ文化や思いを大切にしたいですね。
さて、日本人も外国人も、それぞれのスタイルで今日の疲れをお湯で癒して、心身共にリフレッシュ!しましょう。
【参考資料】
日本人と外国人での入浴スタイルに関する調査 日本人は背中をしっかり洗いたい⁉
2021年7月30日 ライオン株式会社