夫のモラハラを体験した筆者が伝えたい、意外と気づかない「モラハラ夫の言動」とは

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 意外と気づかない「モラハラ夫の言動」とは

2021.10.15

夫婦間でのモラハラが世に知られるようになってきた昨今。 しかし、ほんの10年前まではここまで浸透していませんでした。 今でも、自分がモラハラ被害に遭っていることに気づかず誰かに指摘されて気づいた人も多いとか。 反対に誰かに相談したけれど「結婚なんてそんなもの」とか「みんな我慢している」と言われたことはありませんか? ゆううつな感情、モヤモヤするのは立派なモラハラ(精神的DV)を受けている可能性があります。 モラハラ加害者は知らずしらずのうちに相手のパワーを奪って行き、気づけばうつ状態なんてことも。 まずはモラハラ夫かどうかを知ることが幸せへの第一歩です。

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夫はモラハラ?モラハラ加害者、被害者チェック

モラハラ夫出典:stock.adobe.com

弁護士事務所のサイトなどで公開されている「モラハラ夫のチェックリスト」で、今は簡単にモラハラ夫か判断することができるのですが、夫のモラハラ度をチェックしていると、中には「ここまで酷くないしなあ…。気のせい?でもなんでモヤモヤするんだろう?」という方もいらっしゃるかもしれません。

そこで、筆者自身の体験も踏まえてモラハラ夫チェックリストをつくりました。

相手がモラハラ加害者かどうかもチェックできる要素ですが、合わせて自分の心の状態にフォーカスすることで自分は被害に合っているかどうか見てみましょう。

「モラハラ夫」チェックリスト

  • 怒るタイミングがわからない
  • 急に不機嫌になったり、無言になったりする
  • 自分の考えが一番正しいと思っているので意見をすると「生意気だ」と言われる
  • 無視する
  • 生活費が自由に使えない
  • 自分の趣味や交際費にはいくらでもお金を使うが、あなたの支出は1つ1つチェックする
  • 「誰が稼いでいると思っているんだ!」という。また言わないまでも遠回しに嫌味を言ったりする。
  • 家事に行き届かない部分があるとねちねちとできていないことを責める
  • (自分は全く手伝わないくせに)主婦や家事育児に対して、軽んじた発言をする 例:「主婦は暇でいいよな」「俺だったら、もっと簡単にできる」 
  • どんなに体調が悪くても「飯は?」と言う
  • 家の外で我慢してた分、家に帰ってくると横柄な態度をとる


「モラハラ被害者」チェックリスト

  • 常に夫の機嫌をうかがっている。
  • 結婚前まで抵抗なくできていたことが、夫がいることで(子どもではなく)できなくなった。(友人同士のお茶や食事。実家への帰省など)
  • 夫が自宅にいる場合、外出していても食事などの夫の都合が気になる。
  • 夫が自宅に帰ってくるとなると緊張する
  • 夫の帰宅が遅くなると知ったり出張となると安堵する。
  • 夫の機嫌が悪くなるからという理由で子どもを叱ってしまう。
  • 夫がいる時は眠れない、動悸がする。
  • 横になると動悸がする。

いかがでしょうか?

夫婦という形はお互いが自立した形で一緒になり、支え合うということが理想です。

しかし、一方が支配しようという態度の場合は加害者と被害者というようにバランスは崩れてしまいます。この状態で夫婦生活を続けていくことは子どもにも悪影響です。

夫婦喧嘩出典:stock.adobe.com

モラハラ夫の傾向としては、「家事や育児は女がして当たり前」という古い考え方の男性が多いようです。妻を対等に見ていない、見下しているから支配という形を取るのです。一方、モラハラ被害者は、罪悪感が強くて自己犠牲が強くそして我慢強い傾向にあります。被害者が我慢強いためにどんどん被害が大きくなる場合もあります。

このような状態で生活していると、体や心の病気になってしまう場合もあります。モラハラ加害者とは物理的に距離を置くことが一番だとされていますが、まずは今できることをやってみましょう。

夫がモラハラだった!まず何から始めればいい?

1.相談する

相談出典:stock.adobe.com

ここで言う相談は、友達や家族ではなく専門家への相談です。モラハラ被害にあったことがないとモラハラ被害者の気持ちはわかりません。相手に悪気がなくてもさらに傷つくことがあります。

また、親世代だと「結婚とはそう言うもの」「みんな我慢している」など苦しくなるアドバイスをしてくるかもしてません。「旦那さんの稼ぎだけで生活できるなんてありがたいこと…」と反対に説教をされるかもしれません。

モラハラには経済的、性的を含めてさまざまな種類がありますが、現在そのいずれかのモラハラを受けている人は4人に1人と言われています。「出会っちゃう」んですよ。一昔前だと相談に行っても「わかってもらえずさらに傷ついた」という話を聞きましたが、無料の相談でも今ではきちんと話を聞いてもらえます。

内閣府男女共同参画局で相談窓口が設けられています。お住まいの地域と「女性 相談 モラハラ」などを入れて検索で調べることができますので、「自分がモラハラかどうかわからない」「これってモラハラ?」そんな状態でもいいので一度相談してみてくださいね。

2.離婚準備をする

離婚出典:stock.adobe.com

夫が怖いのは、突然キレるからももちろんありますが、強く出られないのは離婚となったら困るから。「経済力があったらすぐにでも離婚するのに。」という話も聞きます。

経済力がないから親権を取られるかもしれない?そのような心配事も相談できる場所がありますので、離婚準備をすると行かないまでも離婚すると経済的にどうなるのか?どんなサポートを受けられるのか?を知っていると夫への恐怖がかなり減ります。

3.限られた環境の中で絶対に幸せになると決める

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最後は上の2点と全く真逆になるのですが、現状、この与えられた環境の中で一番幸せな選択をするということです。夫の制約が厳しくて自由を感じられないとしても、限られたお金の中でもできるだけ自分が求めていることを選択するのです。

モラハラの被害者は、最初こそ抵抗するパワーがあるかもしれませんが、だんだんそのパワーも奪われていき「私さえ我慢すればいい」と言う諦めモードに入っていきます。「こうしたい、ああしたい」と思っていた願望も表に出す前に全部蓋をしてしまいます。そしてやがて無価値観を感じることになります。そうなると心が病気になってモラハラ加害者と離れることがさらに難しくなるかもしれません。

自分が幸せになることを選択する

幸せな女性出典:stock.adobe.com

モラハラの被害が長くなるにつれ、本来の自分らしさはなくなっていきます。

モラハラ被害者とは物理的に距離を置くことが一番なのですが、実家に帰ることや少し家を留守にすることさえ許されない場合があります。

以前なら「キレられてもいいや!私はやりたいことをする!」と自分の気持ちを優先で聞いた人でもモラハラ被害が長いと夫が怖くなり強行できなくなってしまうのです。

ですからまずは、相手と揉めずに少しずつ自分の願望を叶えてあげるところから始めましょう。例えば、今までは夫がお金に厳しくて自分もスタバなんて飲めないと思っていたとしてもスタバのフラペチーノを飲む!新作を飲む!とか、安いアイスクリームで我慢していたけどハーゲンダッツにするとか。

そしてそれを楽しんだら、ゴミ袋の一番下に隠してシレッとしていたらいいんです。とにかく、自分がこうしたいなと思う小さな願望を少しずつ叶えてあげる。それを夫にわかってもらおうとしなくていいんです。

相手がどうであれ、限られた環境の中で自分の心地よさを死守する。こんなモラハラ夫のせいで自分が気分悪くなんて許せない。モラハラ夫に自分の感情なんて渡さない!ぐらいの気持ちでいましょう。

それが本来の自分を取り戻す第一歩です。

目の前のことを少しずつ、自分の心が少しでも軽くなることを選択しましょう。

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