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好きでも嫌いでもない夫との生活…一緒にいても孤独を感じる#小田桐あさぎのアラフォー人生お悩み相談

カルチャー

2021.03.13

女性の人生は結婚、出産、キャリア、子育て……と悩みや選択のオンパレード! 「どうすれば一番いいんだろう」と悩むことが少なからずありますよね。正解はどれかわからないけれど、自分の固定観念「こうしなきゃ、こうでなきゃ」を手放すと、自分にとっての最適な答えが見つけられるかもしれません。 『「私、ちゃんとしなきゃ」から卒業する本』著者の小田桐あさぎさんに聞く「アラフォーの人生相談」。今回は「会話のない家族で孤独を感じる」という方からの相談です。

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連載:小田桐あさぎの 揺れる惑う悩めるアラフォー 人生お悩み相談

相談:夫婦で会話がありません。一緒にいてもむなしいです

アラフォー人生お悩み相談

結婚、家族ってなに?

結婚生活ってなんでしょうか。

夫と結婚して18年、特に不満もないけれど、労わりあったり一緒に楽しむこともない、ただの同居人のような存在です。

結婚当時から私たちは上司からの紹介でとくにすごく好きでもないけれど、嫌いでもない、「結婚がしたい」その気持ちを満たすために結婚して今に至ります。

子どもは1人男の子がいますが、息子の成長に伴い家族がバラバラに生きているような気がします。まだ子どもが小さい時は家族で出かけたり、季節行事を祝ったりしましたが、今では顔を合わせても他人行儀な挨拶をするような関係なのです。一緒にご飯は食べることもありますが、テレビがついていないと間が持ちません。

「好きでも嫌いでもない」ので、現状を変えたいのかどうかすらわかりません。平凡でいいと思っている自分がいることも事実です。しかしコロナになり、アルバイトをしていたチェーンのレストランが店舗を閉鎖したため、仕事先もなく、友達とも会いづらくなり、家にいると「なぜこんなに話をしない人と一緒にいるんだろう」と不思議に思えてきました。

たまに話しかけるようにしているのですが、聞いているのか聞いていないのかわからない返事ばかり。息子は部活だ、塾だと家に帰ってきません。

こんな家族バラバラな状態に空しさを感じます。

あさぎさんなら、どうしますか。

(しがない主婦、48歳、埼玉県、いまは無職)

小田桐あさぎさんからのアドバイス:満たされない気持ちを家族で埋めようとしてない?

「好きでも嫌いでもないので、現状を変えたいのかどうかすらわかりません。」と書かれていらっしゃいますが、もし現状に満足していたら相談をしようとは思わないはずですので、基本的には現状に不満だし、変えられるものなら変えたいと思ってらっしゃるのだと思います。

ただ私が感じるのは、しがない主婦さんが本当に不満なのは旦那さまや息子さんの態度に対してではなく、ご自分の今の状況にあるではないか? ということです。コロナによりお仕事を退職され、お友達とも会いづらくなってしまった……。その結果、ご自分の人生における「張り合い」のようなものを、一時的に見失われてしまっているような状況なのではないか? と思うのです。

その満たされない気持ちを、家族が仲良くいることで解消できるのでは、と考えていませんか。しかし正直、家族で仲良く笑い合ったところで、自分自身の人生の先行きの見えなさや虚しさというものはなかなか解消できるものではありません。家族で仲良く笑い合うというのは、一種の癒しにはなるものの、人生の目的にはなり得ないと思うからです。人によってはもちろんなり得るでしょうが、今までの結婚生活の様子を拝見するに、しがない主婦さんにとっては違うのでは? と感じました。

自分の人生の活力は自分で探そう!

コロナは私たちの生活を一変させました。私はこの変化を一時的なものだとは捉えておりません。もう少し経てばまた元のように町にはお店が溢れ、活気が戻るとは、私には思えません。そして一方で、オンラインを活用した事業などは軒並み急成長しています。この社会の変化に伴い、私たち自身にも変化が求められているように感じます。私の周りには、40~50代からでも、インターネットを活用して自分のビジネスを始める女性がたくさんいます。
私たちの時代では、人類は100歳以上まで生きると言われています。しがない主婦さんの人生は、まだ半分以上も残されています。今一度、新しい社会の中で、自分が打ち込めるお仕事や生きがいを、新たに見つけられてはいかがでしょうか。このタイミングで第二の自分の人生を見つけるのは、決して遅いことではないと思います。応援しています!

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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著者

小田桐あさぎ

小田桐あさぎ

出会って2週間で結婚。第一子の妊娠中にブログを開設。独自論が好評を博し月間30万PVの人気ブログへ。自分らしい魅力を開花するスクールは4年間で400名以上の女性が受講。「VERY」など女性向けメディア掲載歴も多数。著書に「私、ちゃんとしなきゃから卒業する本」「嫌なこと全部やめたらすごかった」がある。

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