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「2人目はまだ?早く男の子を。」という夫の実家、もう行きたくありません…。#小田桐あさぎのアラフォー人生お悩み相談

カルチャー

 夫の実家が苦手すぎる……

2021.07.17

女性の人生は結婚、出産、キャリア、子育て……と悩みや選択のオンパレード! 正解はどれかわからないけれど、自分の固定観念「こうしなきゃ、こうでなきゃ」を手放すと、自分にとっての最適な答えが見つけられるかもしれません。 『「私、ちゃんとしなきゃ」から卒業する本』著者の小田桐あさぎさんに聞く「アラフォーの人生相談」。今回は「義実家が苦手」という方からのご相談です。

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連載:小田桐あさぎの 揺れる惑う悩めるアラフォー 人生お悩み相談

相談:神経質になりすぎ!?夫の実家が苦手です……!

義実家が苦痛イラスト:村澤綾香

夫の実家が苦手です。友人にいうと「苦手じゃない人のほうが珍しい」と言われるのですが……。

3歳になる娘に会いたがってはくれるのですが会うと必ず「早く男の子を。2人目はまだ?」と娘がいる前で言われたり、「女の子はおとなしい方がいい」などと平気でいうのも嫌です。

そのほかにも、お義父さんがあけっぱなしでトイレで用を足したり、古いキッチンでいつ変えたのかわからないスポンジで洗う食器、固くて古い布団、ホコリまみれの棚に飾ってあったぬいぐるみを娘に渡すなど、色々と気になるポイントが多すぎてとにかく嫌です。

夫の実家は新幹線で3時間ほどかかるので、年に2,3回会うくらいですが、会う日が近づくとそれだけで憂鬱な気持ちになります。

ただ、本当だったら将来は実家のほうに帰る……と言っていた夫を私と結婚して私の実家の近くに住んでいることもあり、あまり夫に「義実家に帰りたくない」などと言えず……。

夫はそこで育ったので、そんなに気にならないようですし、私がさりげなく伝えても伝わっていないようです。

義実家に行くときはホテルに泊まることを提案しているのですが、広い家ではあるので「たくさん部屋があるのにもったいない」と言われてしまいます。
こんなときどうすればいいのかおしえてください。

(35歳 東京 ふすま フリーランス)

小田桐あさぎさんからアドバイス:波風立てて、いいじゃない

人の苦手な部分やイヤな部分に目が行く人の特徴は……

相談者さんの文章を読んで感じたことは「人のことをすごく観察していて、イヤな部分に目が行きがちなんだな」ということです。

人の苦手な部分や嫌な部分がたくさん目につく人というのは実は特徴がありまして、それは「波風を立てないこと」「相手に嫌なやつだと思われないこと」を優先しすぎるあまり、自分の素直な気持ちを直接相手に伝えたり、自分の行動で意思を示すことが苦手な人ということです。

人を不快にさせたくないという気持ちは素晴らしいです。でも、このことを最優先してしまうと、結果的に自分が我慢することになります。その結果、相手に対して苦手意識が生まれてしまうのです。

相談者さんも、義両親であることだし、もし可能であれば良い関係でいたいのではと思います。であれば、まずはご自分が我慢をしないことでしょう。そして、少しずつ素直な気持ちを伝えていくのです。

「早く男の子を」「女の子は大人しい方が」と言われたら、「そういうことを娘の前で言うのはやめてください」と直接伝えれば良いのです。

トイレは閉めて欲しいと伝えたら良いし、古いスポンジや布団が嫌なら、自分が買っていけば良いのです。

またこれはちょっとしたテクニックですが、伝えるときのポイントがあります。
相手を悪者にして、さも自分が被害者かのように伝えると相手もいい気持ちにはなりません。なので、相手は悪くないけれど、自分が神経質だから気になってしまう、というような伝え方をするのがおすすめです。

ここで重要なのは「自分が普通で、相手が間違ってる!」と思い込んでいるとうまくいかないので、そう思っていないことです。
人間関係にはどちらが正しい、どちらが間違っている、ということはないのです。間違っているのではなく「違う」だけだということを再度認識してくださいね。

素直な気持ちを言っても人は離れない

ところで相談文を拝見すると、質問者さまは義両親どころか、パートナーにすらご自分の素直な気持ちを伝えられていらっしゃらないように見受けられます。
義両親の前に、まずはパートナーとのコミュニケーションです。まずは少なくとも家族には、言いたいことを我慢せず、自分の素直な気持ちをそのまま伝えられるようになることをお勧めします。

自分が感じたことを、さりげなく伝えるのではなく、はっきり伝えるのです。波風を立てないよりも、パートナーの器の大きさをもう少し信頼し、自分に素直に生きることを意識してみてください。
これによりパートナーとの関係も、今よりさらに親密になれるのではないかと思います。

応援しています!

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著者

小田桐あさぎ

小田桐あさぎ

出会って2週間で結婚。第一子の妊娠中にブログを開設。独自論が好評を博し月間30万PVの人気ブログへ。自分らしい魅力を開花するスクールは4年間で400名以上の女性が受講。「VERY」など女性向けメディア掲載歴も多数。著書に「私、ちゃんとしなきゃから卒業する本」「嫌なこと全部やめたらすごかった」がある。

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