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仕事も家庭も全て上手くいかない女性に伝えたい。「自分の思い通りに生きる」ために今すべきこと#小田桐あさぎのアラフォー人生お悩み相談

カルチャー

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2021.10.30

女性の人生は結婚、出産、キャリア、子育て……と悩みや選択のオンパレード! 正解はどれかわからないけれど、自分の固定観念「こうしなきゃ、こうでなきゃ」を手放すと、自分にとっての最適な答えが見つけられるかもしれません。 『「私、ちゃんとしなきゃ」から卒業する本』著者の小田桐あさぎさんに聞く「人生お悩み相談」です!

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連載:小田桐あさぎの 揺れる惑う悩めるアラフォー 人生お悩み相談

相談:離婚、仕事でのミス、子どもには冷たい言葉を…。こんな自分がイヤになる。

離婚、仕事でのミス、子どもには冷たい言葉を…。こんな自分がイヤになる。イラスト:村澤綾香

私は41歳バツ1 で、非正規雇用の団体職員です。9歳の男の子が1人おり、現在は実家で両親と暮らしています。

7年前に離婚しました。原因はいくつかありますが、ひとつは私の思いやりの無さで、ヒステリックになって包丁を投げるなどまでしてしまった事です。

私は、様々な事に対して自分の思い通りにならないと気が済まない父親のもとで育ち、自分の意見を述べる事に怯え、意思を持つことも億劫な状態でした。25歳で、やっと自分で選んで結婚を決めましたが、上手くいかずに離婚しました。

私はダメな人間なんだと落ち込み、それをまだ引きずっています。

今の実家での生活は、相変わらず無神経で過干渉な父親にビクビクして過ごし、数年前にちょっとした事で怒鳴られてからは、父親と口を聞く事も嫌になり、今ではほぼ会話はありません。子どもの為にも、この状況をなんとかしたいのですが、気力も財力もありません。

母親は、私が仕事に出ている間は子どもの面倒を見てくれたり、家事を引き受けてくれており、父親と私の関係の事で負担をかけたくないと思っています。

少しでも前向きに、自分の中身をよくしようと努めているつもりですが、最近は、明るく振る舞ったり誰かに優しく接する事にも疲れました。

仕事ではミスが続き、車の運転では物損事故。友達にからかわれて泣く我が子に「自分が悪いんじゃないの?」と冷たい言葉を浴びせてしまいました。

本当に自分が嫌になります。

好きな人には、こんな性格や過去持つことで嫌われたくなくて、自分を良くみせようと繕ってしまいます。しかも既婚者を好きになってしまい、どうしようもなくしんどいです。

そんな状況で、私という存在に価値があるのだろうか。これから先、こんな私を全部受け入れてくれる人と出会えるのだろうかと、悩んでしまいます。

現在、食う寝る住むことはできていますし、病気や障害を持つ訳では無いことは、本当にありがたいことで、日々感謝して過ごしたいのですが、気がつくとがっくり落ち込み、夜は泣きながら眠る自分がいます。
何かアドバイスを頂けたら幸いです。よろしくお願いいたします。

(京都府 41歳 まみ 契約社員)

自分の思い通りに生きるために。

小田桐あさぎさんからのアドバイス 

まず最初に、まみさんは決してダメな人間などではありません。今の人生に感謝できなかったり、思いやりがない自分は性格が良くないと思われているようですが、そんなことはありません。お仕事も、両親とのことも、子供のことも常に気遣われている、とても素敵な女性です。

おそらくまみさんは、お父様の影響もあり、「自分の思い通りに生きる」ことにとても抵抗があるのだと思います。そして反面教師のように、「自分の思い通りに生きるよりも他人を優先する」という生き方をしてきたのではないでしょうか。仕事も育児も、両親との関係も全て、もっと頑張らなきゃ!ちゃんとしなきゃ!と思い、必死で努力されてきたのだと思います。

もちろん、今までの努力が無駄だったとは言いません。でも今まで十分、努力して来られたわけですから、そろそろ自分のためだけに、自分の思い通りに生きても良いのではないか?と思うのです。

包丁を投げてしまった、仕事でのミス、事故など、まみさんは全て自分がした行動のみに焦点をあててご自分を責めていらっしゃいます。

しかし、包丁の件にしても、その前に必ず相手男性の言動により、まみさん自身がいっぱいいっぱいになってしまった事象があったはずです。決して自分自身の思いやりのなさではなく、相手に原因があり、まみさんがそれでも懸命に努力しようとした結果起きたことだと思います。

私がまみさんに一番必要だと思うのは、精神的・物理的な余裕です。

まずは、物理的に休んで、少しでも良いので、自分のためだけに時間を使ってみていただきたいと思います。仕事を休んで、一人でふらりと出かけてみるなど。

精神的な余裕は、物理的な余裕がないところには決して生まれません。

まずは物理的な余裕をとってみてください。お父様との不仲についても、子供のためには仲良くすべき、などと思わなくて大丈夫です。親との会話なんてなくても良いのです。

まずは今の自分を否定することなく、受け入れていただきたいと思います。自分が自分を受け入れると、自分のことを受け入れてくれる人にも出会えます。応援しています。
 

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著者

小田桐あさぎ

小田桐あさぎ

出会って2週間で結婚。第一子の妊娠中にブログを開設。独自論が好評を博し月間30万PVの人気ブログへ。自分らしい魅力を開花するスクールは4年間で400名以上の女性が受講。「VERY」など女性向けメディア掲載歴も多数。著書に「私、ちゃんとしなきゃから卒業する本」「嫌なこと全部やめたらすごかった」がある。

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