「もう頑張れない…」何もやる気が起きないときはどうすれば #小田桐あさぎのアラフォー人生お悩み相談

カルチャー

2021.04.24

女性の人生は結婚、出産、キャリア、子育て……と悩みや選択のオンパレード! 「どうすれば一番いいんだろう」と悩むことが少なからずありますよね。正解はどれかわからないけれど、自分の固定観念「こうしなきゃ、こうでなきゃ」を手放すと、自分にとっての最適な答えが見つけられるかもしれません。 『「私、ちゃんとしなきゃ」から卒業する本』著者の小田桐あさぎさんに聞く「アラフォーの人生相談」。今回は「なにもする気力がなくなってしまった」という方からの相談です。

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相談:洗顔すら苦痛……何もやる気がおきません。

気力がどうしてもわかない…年齢のせい?イラスト:村澤綾香

人生が長くて苦痛なレベルの気力のなさ。どうすれば……

最近何もやる気がおきません。以前であれば、つらいことがあっても仕事はそれなりに楽しかったですし、プライベートでも興味があることは何かと時間を見つけたら挑戦していましたが、今は仕事もプライベートも「疲れた」と思ってしまって毎日やり過ごしています。

「人生って長いなぁ、やりたいことがあるワケでもないのに、長すぎてツライ」と思うのです。
みんなも同じかと、夫や友人に聞いたところ「そんなこと考えたことない!」と心配されました。

でも、別に何かすごくツライことがあるわけではないんです。ただ、このまま何もやる気が起きないとすごくつらくなるときが来るかも、と心配にはなりました。

どうすればいいでしょうか。

(アラフォー真っ只中、42歳、神奈川、パート勤務)

小田桐あさぎさんからのアドバイス:私でもありました、どうすればいいか教えます

実は私も一昨年くらいに、質問者さまと全く同じような状況に陥りました。

具体的に何か悩みごとやつらいことがあるわけでもなく、むしろそれなりに幸せな環境にいるはずなのに、全く満たされる気持ちがせず、何もする気が起きなかったのです。

私の場合は、自分自身の状況を徹底的に分析した結果、当時の自分に足りないのが「欲」だということに辿り着きました。
当時の私は、それまで思い描いていた理想の人生をおおかた叶えてしまい、それ以上にやりたいことや、なりたい姿が見つからなかったのです。

そこで「では改めて自分は本当は何がしたいのだろう?」と考えてみました。
そして何かを見つけようと、憧れの企業にインターン入社させて頂いたり、新規事業を作ろうと思い立ちたくさんの人に相談したり、海外に一人旅をしてみたり、手当たり次第に色々と試してみたのですが、どれもいまいちピンとこず……というより、大変さの壁を乗り越えてでもやりたいと思えることが何1つ見つからず、全てすぐに諦めてしまいました。

自分の人生の天井を決めすぎてない?

最終的に私は、自分がやりたいことを考えるのはやめて、新しいことを始めるのもやめ、ひたすら寝たり、ゲームをしたり、Netflixを見たりして過ごすようになりました。

またそれ以外では、人の希望に答えていくことにしました。自分がやりたいことではなくても、何か人に頼まれたり、自分なりに人に役立って感謝してもらえることで、こんな私でも役に立っていると実感ができ、その瞬間は喜びを感じられたからです。

そうして1年ほどが経過した頃、おそらく自分の中で何かが癒されたのだと思います。
突然雲が晴れたように「私はもっと人生でやりたいことがたくさんある!」と目覚めました。

このときに私は、それまでの自分自身が「私の人生で到達できるのはこれくらいだろう」と、無意識に制限をかけていたことに気がついたのです。そしてその制限を超えてやる、と思えるようになり、今は毎日、時間を惜しむようにして働いています。

ご質問者様も、もしかしたら私のように、ご自分の「欲」をバージョンアップされるタイミングなのではないでしょうか。

とても抽象的な回答になってしまい恐縮なのですが、何かのヒントになったら嬉しいです。応援しています。

 

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著者

小田桐あさぎ

小田桐あさぎ

出会って2週間で結婚。第一子の妊娠中にブログを開設。独自論が好評を博し月間30万PVの人気ブログへ。自分らしい魅力を開花するスクールは4年間で400名以上の女性が受講。「VERY」など女性向けメディア掲載歴も多数。著書に「私、ちゃんとしなきゃから卒業する本」「嫌なこと全部やめたらすごかった」がある。

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