連載記事

子どもがいる中でのリモートワークがツラいなら仕事をやめるべきなのか?#小田桐あさぎのアラフォー人生お悩み相談

カルチャー

 小田桐あさぎのアラフォー人生お悩み相談

2021.11.20

女性の人生は結婚、出産、キャリア、子育て……と悩みや選択のオンパレード! 正解はどれかわからないけれど、自分の固定観念「こうしなきゃ、こうでなきゃ」を手放すと、自分にとっての最適な答えが見つけられるかもしれません。 『「私、ちゃんとしなきゃ」から卒業する本』著者の小田桐あさぎさんに聞く「人生お悩み相談」です!

広告

連載:小田桐あさぎの 揺れる惑う悩めるアラフォー 人生お悩み相談

相談:リモートワークで子どもがいる中で仕事するのがしんどい。

リモート勤務で子どもがいる中で仕事するのがしんどい。イラスト:村澤綾香

(千葉県 43歳 れんぽん 正社員)

たまたま入ったパートから正社員になり3年目です。

元々働くことが好きではないので、結婚して育児を理由にダラダラと主婦を続けていましたが、子供が小学生になったのをきっかけにパートを始めてトントンで正社員として働くことになりました。

今の職場はとても居心地がよいですが、仕事はしんどいです。それでも夫がとても協力してくれるのでぼちぼち働いていました。でも子供が適応障害になり不登校になってしまいました。不登校の理由はいじめとかではなく、発達障害による適応障害のようで学校にいける目処が立っていません。

今は会社に交渉してリモート勤務させてもらい家で仕事をしながら子供と過ごしています。とてもありがたいことなのですが、子供のいる中での仕事はしんどく、元々働くのも嫌いなためほとほと疲れてしまいました。辞めようかと思っているのですが、夫に勿体無いし、お金はあったほうがいいし、辞めて子供とずっといるのもしんどいだろうと言われてしまいます。

正社員としてもう少し頑張った方がいいでしょうか?

実のところ、まともに長期で働いたことがなく、新卒のときも3年目で辞めて結婚してそれから主婦しています。まともに働いたことがないのにこの年齢でこの待遇で働かせてもらってるのはやっぱりとても恵まれてることで勿体ないかなとも思わなくはないのです。

まずは少し休みましょう!

小田桐あさぎさんからのアドバイス 

夫に「辞めて子供とずっといるのもしんどいだろう」と言われてしまいます、

ということなのですが、実際のところれんぽんさん自身はどうお考えなのでしょうか。お子様とずっといるのは、れんぽんさんにとってしんどいことなのでしょうか。もしご自身では特にしんどくないと思われるのであれば、一度試してみるのはアリではないかと思います。

私が、仕事を続けようかやめようか悩んでいる講座生によくお勧めしているのは、いきなり退職するのではなく、まずは1〜3ヶ月ほど休職してみる、ということです。そして働かないでみて、やっぱり家にいるのは合わないと感じたら復帰すれば良いし、もしもこのままずっと働きたくないと感じるのであれば、そのまま退職すれば良い、ということです。

万が一、職場の都合でどうしても休職が難しい場合は、インフルエンザにかかったことにしてまずは1週間ほど休んでみる、などの代案も提案しています。

また万が一、一度退職して、また数年後に仕事に復帰したくなった場合に、大抵の方は古巣には戻れないと思いがちです。退職の際に「戻りたくなったらいつでも戻っておいで」などと上司や経営者に言われたことを、社交辞令だと思ってしまう人が多いですが、実はこれは雇用者側にしてみたら本気なのです。

雇用者側の立場に立ってみると、未経験者を雇うよりも経験者を雇ったほうが教育や人間関係構築など様々なコストを軽減できるため、実際は元社員からの復帰の打診はとてもありがたいことだったりします。なので、万が一辞めたとしても、戻りたい時にはいつでも戻れると考えてみても良いのではないでしょうか。

一つ言えることは、未来のことを頭であれこれ考えてみてもあまり意味がなく、とりあえずやってみるしかない、ということです。

とんかつ理論という考え方がありまして、これはとんかつを食べたことのない人は、いくらとんかつの美味しさや美味しくなさをあれこれ考えてみたところで、結局は食べてみないとわからない、ということ。人生もこれと同じです。まずは一度、休職をしてみて、自分自身がどう感じるか、実際に金銭面などでも生活していけるか、などを具体的に検討してみてはいかがでしょうか。応援しています。
 

広告

著者

小田桐あさぎ

小田桐あさぎ

出会って2週間で結婚。第一子の妊娠中にブログを開設。独自論が好評を博し月間30万PVの人気ブログへ。自分らしい魅力を開花するスクールは4年間で400名以上の女性が受講。「VERY」など女性向けメディア掲載歴も多数。著書に「私、ちゃんとしなきゃから卒業する本」「嫌なこと全部やめたらすごかった」がある。

気になるタグをチェック!

saitaとは

連載記事

小田桐あさぎの 揺れる惑う悩めるアラフォー 人生お悩み相談

広告