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ブランクあり、46歳。生きがいになるような仕事がしたい #小田桐あさぎのアラフォー人生お悩み相談

カルチャー

2021.04.26 更新

人生に悩みはつきものですが、人生でも一番惑い、悩める世代!? なのは40代かもしれません。 しかも悩むことの半分……いえ、もしくはそれ以上は、もしかしたら自分の固定観念「こうしなきゃ、こうでなきゃ」によって自分を縛っているせいではないでしょうか。 『「私、ちゃんとしなきゃ」から卒業する本』著者の小田桐あさぎさんに「アラフォーの人生相談」をしてみました。心と頭のストレッチになるような生き方指南。ぜひお楽しみください。

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連載:小田桐あさぎの 揺れる惑う悩めるアラフォー 人生お悩み相談

相談:10年以上のブランクがあるけれど、生きがいになるような仕事がしたい

イラスト:村澤綾香

必死にお世話していた子どもも大きくなり、今では休日もお友達と過ごすようになりました。子どものためにと仕事をやめてしまっていたのですが、ふと「今は人生の半分くらいだ」ということに気づき、愕然としています。

空いている時間にパートをしていますが、長い人生を考えると熱中できる仕事を見つけ、老後のためにも、子どもの学費のためにも稼ぎたい。

しかし、やりたいことが見つからないうえに、ブランクが10年もあり、正社員はもちろん派遣登録した先からもあまり仕事が紹介してもらえません。
ブランクがあるうえに今時点で好きなこともわからない状態ですが、生きがいになるような仕事を見つけたいです。

(東京都・アンママ・46歳・パート)

小田桐あさぎさんからのアドバイス:今気づいた時点で素晴らしい!

まずはこのタイミングで「今は人生の半分くらいだ」ということに気づいたことが素晴らしいです! 「ブランクが10年もある」と書かれていますが、パソコンスキルだけが仕事のスキルではありません。10年間、立派に家庭の運営や子育てをしていたわけで、対人コミュニケーション力やマネジメント力は、この10年でかなり向上しているはず。アンママさん自身がまず、この10年をブランクではなく、貴重な人生経験だと捉えてみてください。

さて、熱中できるような仕事がしたい、しかも収入もほしいということですが、まず「しっかり稼げる仕事」というのは希少性の高い仕事になります。

希少性の高い仕事というのは、その仕事に就くために特別な資格や高いスキルが必要な専門職であったり、あるいは歩合制の営業や肉体労働、起業など、大変だったりリスクがある等、人が敬遠しがちな仕事です。

誰でも簡単に楽しくでき、安定して稼げる仕事には応募者が殺到するため、報酬は安くなってしまいます。よって、まずは多くの人が敬遠しがちな仕事を選ぶこと。しかし自分にとってもつらく大変な仕事では続きません。なので多くの人にとっては大変だけど、自分にとっては楽しく楽にできる仕事を探すのがポイントだと思います。

熱中できて稼げる仕事って?

では、どうしたらそういう仕事が見つかるのか? ということですが、結局は自分自身で試行錯誤してみるしかないんですね。
自分は人と接する仕事とそうじゃない仕事であればどちらが好きか?
外に働きに出る仕事と在宅でできる仕事であればどちらが好きか?
洋服と食品だったらどちらがワクワクするか?
などなど、実際に一つずつ試してみる。

このときのポイントは、例えば時給はいくらか? 通勤しやすいか? 交通費は出るか? などの、仕事内容と直接関係のない部分はいったん無視することです。特に、数百円単位の時給が高いか安いかなどということにはこだわらない。そうではなく、純粋に仕事の内容にワクワクするかどうかで決めたほうが、生きがいにはつながりやすいのではないかと思います。

やっているうちに生きがいに

私は社会人になってから8回転職しており、その中で自分の生きがいと言えるような仕事に2回めぐりあったことがあります。一度目はメーカーの営業をしていた時、2度目は起業した今です。でも実は、どちらの仕事に関しても就く前から「この仕事は生きがいになる!」とわかっていたわけでは全くなく、なんなら2回ともノリというか、流れで就いてしまった仕事です。

どちらの仕事も、最初は自分には向いてないだろうと思っていました。しかしノリと興味本位で始めてみたところ、思いのほか楽しいことがたくさんあり、どうやらこれは自分に向いているぞ、ということが判明したのです。

そして熱中していたらやはり成果が出ますので、報酬という形で周囲からも評価して頂けるようになり、これは生きがいと言っても良さそうだ、というわけで今に至っています。最初から生きがいを見つけた! というわけではなく、やっているうちに生きがいになっていったという感じです。

思いつくものは全てトライしてみて!

結局、生きがいのある仕事、というものがあるわけではなく、自分がそう思えるかどうかが全てなんですね。つまり今就いていらっしゃるパートのお仕事も、アンママさん次第でいくらでも生きがいになるのです。
今就いてらっしゃるお仕事は、少なくともいくつかの取捨選択の結果で選んだ仕事のはず。なので選ばなかった別の仕事よりは、生きがいになる可能性は高いでしょう。まずは今の仕事を生きがいだと仮定して、熱中してみるのはどうでしょうか?そして、もっとどうなったら、今の仕事にもっと熱中できるか? あるいは、もっとどんな仕事だったら、もっと楽しめるのか?  どうしたらもっと自分の希少価値をあげられるか? ということを自分なりに考え、思いつくものは全てトライし、試行錯誤を繰り返してみる。

例えすぐにはバッチリのものが見つからなくても、行動を続けていれば精度は上がっていくはずです。ご自分が好きだったことを一つ一つ思い出してみてください。きっとそこにヒントがあります。

応援しています!

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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著者

小田桐あさぎ

小田桐あさぎ

出会って2週間で結婚。第一子の妊娠中にブログを開設。独自論が好評を博し月間30万PVの人気ブログへ。自分らしい魅力を開花するスクールは4年間で400名以上の女性が受講。「VERY」など女性向けメディア掲載歴も多数。著書に「私、ちゃんとしなきゃから卒業する本」「嫌なこと全部やめたらすごかった」がある。

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