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子どもに勝手に甘いおやつを食べさせる義母が気に食わない#小田桐あさぎのアラフォー人生お悩み相談

カルチャー

 小田桐あさぎのアラフォー人生お悩み相談

2021.11.06

女性の人生は結婚、出産、キャリア、子育て……と悩みや選択のオンパレード! 正解はどれかわからないけれど、自分の固定観念「こうしなきゃ、こうでなきゃ」を手放すと、自分にとっての最適な答えが見つけられるかもしれません。 『「私、ちゃんとしなきゃ」から卒業する本』著者の小田桐あさぎさんに聞く「人生お悩み相談」です!

相談:義母が勝手に子どもに甘いおやつを食べさせており、納得いきません。

義母が勝手に子どもに甘いおやつを食べさせており、納得いきません。イラスト:村澤綾香

義母に我が子の面倒をみてもらえることは有り難いのですが、おやつや食べ物で与えて欲しくないものを与えられることがツライです。

我が家から徒歩10分の場所に住んでいる夫の両親。困ったことがあれば、私が面倒を見たりするような仲で、うまくはやっているつもりです。

孫(わが子)も可愛がってくれて面倒もよくみてくれます。が、生活背景が違うため、食の好みも違います。私は薄味で淡白な味付けが好きで、旦那も数年で慣れてくれました。義母は漬物が好きで、味付けは濃いめ。醤油もよく使います。

娘がまだ2歳ころ、ブロッコリーをそのまま食べさせていたら、義母に「ケチャップはつけないのか?」と聞かれたので「そのままの味でいいんですよ~。」とやんわり返事をしたら「可愛そうに!」と、つっけんどんに言われたことがありました。それから、食の違いをところどころに感じるようになりました。

今は娘も5歳なので、自分の好みで食べますが、気をつけて育てたので薄味で美味しく食べてくれています。娘が義母の家へ行きたいと言うので、お弁当をもたせて、午前中~夕方まで遊んでもらうことが時々あります。

おやつはお煎餅やナッツ、果物など、シンプルなものをお願いしていて、あらかじめ買ったものを置かせてもらいました。が、アイスクリームや、羊羮など、義母が好むものを食べさせていたようで、私はそれが納得いかなくてモヤモヤしています。

私は自分が虫歯が多かったので今後悔しています。娘には虫歯だけは苦労させたくなくて、砂糖の多いものなど、過剰に好きにならないで欲しいと思っています。外遊びもあまりできておらず、体を動かしていないですし、砂糖は血糖値を急激にあげるため、体にもよくないと思います。食べたら歯磨きすることも、おやつの役割も、行政機関で教えてくれていることを参考にしているので、私が過剰に制限しているつもりはないのですが…。

義母が娘のために羊羮を購入していた際、思いきって「すみません。娘が甘いものばかりを好きになると、逆に可哀想なので、砂糖の多いおやつは食べさせないでもらえますか?」と言ってしまいました。わかってもらえたかどうかわかりませんが、義母は、いつも食べるわけじゃないし…と渋々とした態度でした。

私が神経質なのか…時々のことなら気にしないべきなのか…子供をみてもらっているならばいちいち口出しするべきではないのか…。

私は間違っていますか?

(福岡県 37歳 こんぶ 専業主婦)

どちらも「娘さんへの愛情」があるからこその行動。

小田桐あさぎさんからのアドバイス 

こんぶさんが、娘さんへの愛情ゆえに食に気を遣って子育てをされているのは、とても素晴らしいことだと思います。そのためにしている努力を無駄にされたようでモヤモヤしますよね。

ここはひるがえって、義母さんの立場について考えてみたいと思います。質問者様にとっては「甘いものばかり好きになると可哀想、虫歯ができたら可哀想」というお考えですが、義母さんにとっては「甘いものや美味しいものを我慢させられて可哀想」になっているのですよね。もしかしたら、こんぶさんが虫歯で苦しんだように、義母さんも幼いときに甘いものを我慢して苦しんだのかもしれません。

つまり種類は違えど、お互いに娘さんへの「愛情ゆえ」であることには変わりないということを、まず認識してみましょう。ここで「どちらが本当に子供にとって可哀想か?」という勝負をしても意味がないのです。この勝負をしている限り、議論はずっと平行線になります。

義母出典:stock.adobe.com

幼稚園などでも甘いお菓子を出すことはありますし、小学校に入ったら毎日の給食に加え、友達の家でたくさん甘いものを頂くようになるかもしれません。その時も親によって「うちの子には与えないでください」という親もいるでしょうし「一人だけ食べないのは可哀想だから」とそこに関しては黙認する親もいると思いますが、どちらが正しいということもないのです。強いて言えば両方正しい、両方とも愛情ゆえの行為であり、他人に非難されるものではないのです。

解決策としては、まずは義母の行為も、こんぶさんの想いと同等に、娘さんへの愛情でしかないということを認識することです。そして、それが愛情ゆえの行為であれば、他人が否定することはできない、仮に否定したとしても考えを改めることはまずないということです。

私は長年、親子関係の相談を受けてきているのですが、子育てというのは「自分が辛かったこと」を子供に味合わせたくない、という気持ちで行われることがとても多く、たくさんの女性の話を聞いた結果、どうやら交互に連鎖になっていることがとても多いとわかりました。つまり、例えばこんぶさんが娘さんを食に気遣って育てても、もしかしたら娘さんは義母さんのような子育てを自分の子供に対してするかもしれない、ということです。

私の持論で「どう育ててもどうせ恨む理論」というのがあります。これは、子供というのはどのように育てても、親の良い面にはあまり目を向けず、悪い面にはフォーカスをして親のせいにするものだ、という理論です。

親子出典:stock.adobe.com

例えば私の母は、自分が祖母から好きなものばかり与えられて嫌いなものは一切食べずにいたことで、小学校に入ってからとても大変な思いをしたそうです。毎日食べられないものばかり出てきて自分だけ昼休みも泣きながら給食を食べていたこと、お菓子をたくさん食べて虫歯になっていたことがつらかったようです。その結果、私も幼少期は嫌いなものでも残すの禁止、お菓子も最小限に育てられていました。しかし小学生になった私たち姉妹が、体に悪いお菓子ばかり買い食いしたがったり、友達の家に行ったときにお菓子を全部欲しがるなどしたことで、後悔したこともあったそうです。

そして、そのように育てられた私が、今どのように育児をしているかというと……実は娘が幼い頃から、毎日お菓子でもアイスでも食べたいものを際限なく食べてOKという育て方をしています。野菜と炭水化物は好きですが、肉はほぼ食べません。これは決して、幼少期の恨みから反面教師をしているわけではないのですが……ただ正直なところ、自分の実体験として、母親の必死の食育の意味をそんなには感じられていないのも事実なのです。

そして、もしかしたらこんぶさんが一番モヤモヤしているのは、甘いものを食べてしまう娘さんにかもしれません。こんぶさんも本当は、甘いお菓子を嬉しそうに食べている娘さんの姿を見たいのに、それを娘さんのためを思って我慢してきた面もあるのではないでしょうか。ご自分で書いていらっしゃる通り、娘さんはご自分で食べるものを選べますよね。確かに甘いものを用意しているのは義母さんですが、そこで実際に甘いものを選んでいるのは娘さんなのです。

つまり、まずは「自分が正しい」「自分のほうが娘のことを考えている」という土俵から、まず一度降りてみることがスタートとなります。義母さんも、娘さんのためを思うあまり、甘いものをあげずにはいられないのです。そしてその上で、やはりどうしてもあげてほしくないのであれば、やはり「あげるなら家には行かせません」というスタンスを取ったり、食後にはしっかり歯磨きをしてもらう、帰宅後に確実に歯磨きをするなど、その上でできることを考えるしかないかと思います。なんとか良い合意点が見つかるよう、応援しています。
 


著者

小田桐あさぎ

小田桐あさぎ

出会って2週間で結婚。第一子の妊娠中にブログを開設。独自論が好評を博し月間30万PVの人気ブログへ。自分らしい魅力を開花するスクールは4年間で400名以上の女性が受講。「VERY」など女性向けメディア掲載歴も多数。著書に「私、ちゃんとしなきゃから卒業する本」「嫌なこと全部やめたらすごかった」がある。

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