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離婚の原因でよく聞く「価値観の違い」は埋まらないのか #男性から見た夫のトリセツ

家族・人間関係

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2021.05.20 更新

こんにちは、日本唯一の家事シェア研究家の三木智有です。 「夫婦で価値観の違いが埋まらない」なんて悩んでいるご夫婦、多いですよね。 「家事に関して、綺麗さの感覚が違う」 「出かける時の準備のスピード、予定の立て方が違う」 「子育てにおいての価値観が違う」 日常的な小さな価値観の違いから、家族にとって重要な意思決定に伴う価値観の違いまで。 ひとことに価値観の違いといっても、そのグラデーションは様々です。 人によって大事にしていることの強弱は違うので、これが原因で残念ながらお別れするということもよく耳にしますよね。

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連載:男性から見た夫のトリセツ

価値観は同じようにはそろわない

違いの大小はあれど、夫婦が心地よく関係を続けていく上で大切なことはなんでしょう。
夫婦といえども他人ですから、価値観の違いは多かれ少なかれ絶対にあります。それをどうとらえるのかについて、一番最初に言いたいことがあります。
それは、価値観の違いは埋めるものではなく、受け入れ合うものだ。ということ。

違いを埋めて、価値観を同じようにそろえていくことはできません。
でも、「夫は、そう考えているんだな」とその価値観を理解することはできます。その意見に対しての賛否や是非はいったん置いておいて、頭ごなしに否定したり理解できないと思うのではなく、1意見として受け入れる。
これが大事だと思うのです。

価値観の違いを感じた時に実際にやってほしいこと

まずは「価値観はそろえられない」と思うことが大事ですが、やはり日常の中で意見の対立はあります。そのときに「この人とはもうやっていけない! 価値観が違いすぎる!」と思わない方法をお伝えします。

  1. 言葉の表面だけでもいいので、相手の言葉を最後まで聞き、受け入れたらいったん落ち着きましょう。
  2. つぎに、もしもできるなら「相手がなぜそうした価値観を持っているのか」について相手になったつもりで考えてみてください。
  3. そして自分の価値観が生まれた背景を説明してみてください。

これは、僕自身が妻と意見が違ったときによくやる方法です。具体的に説明しますね。

衣類乾燥機について、以前妻と「価値観がずれた」ときの話です。
妻は乾燥機で乾いた衣類をそのままにしておいても、気にならないタイプ。むしろそこから次着る服を取り出せば合理的だよね、と考えます。
一方でぼくは、手間だけど畳んでしまいたいタイプ。

この価値観の違いに、「正しさ」を振りかざして、溝を埋めようとしても意味はまったくありません。どっちが正しいかなんてことは、どうでもいいのです。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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著者

三木智有

三木智有

NPO法人tadaima!代表 日本唯一の家事シェア研究家/子育て家庭のためのモヨウ替えコンサルタント。著書に『家族全員自分で動く チーム家事』がある。

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