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家事分担を諦めることは、家族の危機であるという話 #男性から見た夫のトリセツ

家族・人間関係

2021.02.14

こんにちは、日本唯一の家事シェア研究家の三木智有です。 家事は家族みんなで取り組むと、家族仲も良くなり、家族のリスク管理面でもいいことがいっぱいです。

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連載:男性から見た夫のトリセツ

アンケートの答えから見えた「諦め」

先日、saitaで家事シェアについてのアンケートを行いました。

そこで浮き彫りになってきたのが、自分が家事をメインで行っていることに対して「諦めている(29.9%)、もう少し分担したい(18.5%)、気にしていない(17.2%)」という解答が多かったことです。

一方で「納得している(28.7%)」も諦めているの次に多く、「不満(2.3%)」はとても少なかったのです。「不満が少ないならいいことじゃないか」とも思えますが、現実的には諦めていたり、もっと分担したいと思っていたりします。そして、「納得している」わけではなくて「気にしていない」に票を入れてしまった気持ちを鑑みると少しモヤモヤとします。

つまり、総じて家事シェアできていないことに対して「諦めている」と言える人たちってとても多いのじゃないかなと思うのです。
これはあまりいい状態ではないと言わざるを得ません。
じつは「家事シェアをあきらめる」ということは、家事の負担を減らせないということだけではなく、家族の危機にもなるということをお伝えします。

家事シェアとは5:5の分担のことじゃない

まず最初に断っておきたいのは、家事シェアとは「5:5で家事分担すること」ではないということ。

分担の割合は、9:1でも構わないんです。家事シェアとは、家族がお互いの家事について納得しあっていること、をゴールとします。
なので共働きだったら5:5に近い方が、わが家はいいよね。と思うかもしれませんし、専業家庭であれば8:2でも十分満足、と思うかもしれません。

主観的な感覚として「この状態がわが家のベストだよね」と気持ちよく思えていれば、それが何より大切だと思うのです。
それでは、家事シェアすることであなたが失わずに住む、素晴らしい一生の宝ものをご紹介します。

パートナーへの信頼感

「うちは家事シェアに不満もないし、いまの形がベストかな」

と言うご夫婦は、家事育児に限らずお互いへの”信頼感”の高さがヒシヒシと伝わってきます。
家事育児のスキルというのは、ただ料理や掃除やオムツ替えができるということではありません。それは「家族を助けるスキル」そのものでもあるのです。
パパが仕事が忙しいとき、ママは家事育児スキルをフル活用してパパがいなくても家庭が回るようにがんばっています。

でも、ママが仕事や病気やなにかの事情で忙しいとき。家をゴミ屋敷にせず、ジャンクフードばかりにならず、家を心地よく回していく役目はパパに回ってきます。

それを安心してお互いに委ねていけるためには、パパが一人暮らしで培った家事スキルよりも、夫婦で一緒に養ってきた”わが家の家事の事情”に精通しているほうが心強いのです。
「面倒くさい」「自分でやったほうが早い」「頼むと嫌がられる」と思う方は家事シェアへの一歩を踏み出してみて下さい。

家族で助け合えているという安心感

パートナーへの信頼感が高まってくると、それは安心感へと昇華されていきます。

家庭への安心感があると、肩の荷が下り、自分のやりたいことや楽しいと思えることを自由にのびのびとできるようになります。
実際に「子どもが独り立ちするまでは好きなことはお預け」「夫が帰ってくるまでに家にいないと」「休みの日も、夫の許可がないと遊びに行きにくい」「夜の飲み会や、コンサートなどに全然行けなくなった」なんて話は山のように聞きます。

たしかに子育てをしていると、一人暮らしのときのように何でも自由にとはいかないかもしれません。
でも「自分が家にいないと、ご飯もお迎えもどうしようもない」という状態になっている以上、「子育て」の責任は自分の肩にずっしりとのしかかってくることになります。

家事シェア

「委ね合える」「助け合える」という安心感こそが、いままで当たり前のように思っていた”家事育児の責任”というしがらみから、家族を開放してくれるのです。
「”助け合える関係”なんて夢物語。うちの夫はそんなタイプじゃない」と思ってもあきらめないでほしいのです。とにかくパートナーとのコミュニケーションで、もっとも大切な伝えるべきことは「あなたが必要」というメッセージです。

子どもを可愛いと思えるゆとり

子どもを「可愛い」と思えるかどうかは、じつは大人の気持ちのゆとりの大きさによって変わってくるのではないでしょうか。

子どもがいたずらしたりグズったりしたときに、ゆとりがあれば笑いながら受け入れることができても、疲れていると小さなことでもすぐに怒鳴ってしまったりしてしまうかもしれません。パートナーへの信頼感が高まり、家庭での安心感を感じることで得られるのは、自分自身の心身のゆとりそのものです。そして、このゆとりがダイレクトに影響してくるのが「子育て」なのではないでしょうか。

少しでもゆとりある状態で、子どもと接していたい。その願いを叶えてくれるのが、家事シェアです。

繰り返しになりますが、家事シェアとは5:5で家事分担することではありません。家族みんながお互いに納得感を持って助け合える関係になっていくこと。それこそが家事シェアの目的です。
だから、家事シェアを諦めずに、ぜひ心地よい家族関係を築いていって欲しいと思います。それは一生モノの宝物だからです。

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