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パートナーから「何か手伝おうか?」と言われてモヤっとしたら #男性から見た夫のトリセツ

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 パートナーから「何か手伝おうか?」と言われてモヤっとしたら #男性から見た夫のトリセツ

2020.12.06

こんにちは、日本唯一の家事シェア研究家の三木智有です。 男性が言ってしまいがちな地雷ワードの第1位こそが(たぶん)「手伝おうか?」ではないでしょうか。家族から「家事、手伝おうか」と言われて、過去にモヤっとしたことがある人は、今回の記事はパートナーにURLを送ってみてくださいね(笑)

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連載:男性から見た夫のトリセツ

手伝う、の裏に隠されているコミュニケーションの不備

過去に「手伝う」という表現で夫婦喧嘩をしたことはありますか?
そのときに、「”手伝う”って言ってるのに、なにが悪いんだろう?」「そんな言葉尻捕まえて、キレられてもさ」と思ったのだとしたら…きっとそれ以外にも無自覚にたくさんの地雷を踏みつけながら日常生活を送っていることと想像します。
そんな地雷を踏みまくるパートナーを持つと、コミュニケーションが面倒くさくなってしまう可能性が!?

とはいえ、今日はそんな地雷を踏みまくるパートナーはダメだ、みたいなことを言いたいわけではありません。

伝えたいのはふたつです。

・なぜ「手伝おうか?」でキレられるのか、その本質の話
・「手伝おうか?」をなんと言い換えたらいいのか

です。ぜひ、パートナーが無自覚に地雷を踏まなくなるように、読み進めてもらえたらと思います。
 

なぜ「手伝おうか?」でキレられるのか、その本質の話

「手伝おうか?」という言葉でキレられる理由。
それは、「手伝う」という言葉に隠された関係性にこそ問題があるからに他なりません。

簡単に言えば、
「なぜ、わたしが主担当になってるの?」
「なぜ、あなたはたまに手伝えば十分な立場になってるの?」

という疑問が湧くから、イライラするのです。
たとえば、わが家では妻が洗濯担当で、ぼくは掃除担当です。
これは明確に、そういった話をして決めています。

なのでぼくが妻に「洗濯手伝おうか?」と言っても感謝されこそすれ、キレられることはありません。
逆も同じ。妻がぼくに「掃除手伝おうか?」と言ってくれたら、とっても助かるし嬉しい。

でもこれが、育児だったら。
小さい子どもにご飯を食べさせるので手一杯で自分の食事もままならない妻に向かってぼくが「手伝おうか?」なんて言おうものなら「ハァ!?」となるでしょう。

妻が「娘にご飯を食べさせる担当」だとしたらそうはなりません。
たとえばこれが、僕じゃなくて一緒にランチに行ったママ友に「手伝おうか?」と言われたら感謝することをイメージすればすぐにわかります。
つまり、「手伝おうか?」でキレられるのは、関係性の話なのです。

「手伝おうか?」と言われてキレたママは、このときなんと思っているか。それは。
「手伝おうか、じゃなくて『代われ』よ!」

ですね。

「手伝おうか?」をなんと言い換えたらいいのか

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このときの気持ちが、「手伝おうか?」をなんと言い換えたらいいのか、の答えです。

「代わるよ!」

です。もう、これ一択でいい!

ここで注意しなくてはいけないのは「代わろうか?」ではないことです。似ていますが、全く違うので絶対に間違えてはダメです。
「手伝おうか?」がキレられる理由。この短い言葉に実はふたつもの理由が隠れているのです。
ひとつが、上記した「手伝う」という言葉の持つ”関係性”の話。
もうひとつが、「疑問形」になっている点です。

疑問形ということは、つまり決断の選択肢を相手に委ねてしまっているということになります。

「手伝おうか?」「代わろうか?」どちらも言われた相手が「イエス・ノー」の決断をしなくてはいけない。そのため無駄な罪悪感を感じてしまいやすいのです。

「このくらい、お願いしたら悪いかな」とか「お願いしないで、自分でやらなきゃな」とか。
その上、「代わろうか?」と疑問形にしてしまうことで本当は代わりたくない、という本音が透けて見えます。本当は代わりたくて代わりたくて仕方がなかったとしても「代わりたくないんでしょ」と思われてしまいます。

だから、ここは必ず主体的な言葉を発しなくては意味がないのです。
つまりパパが言葉にできるのは「代わるよ」一択なのです。

もし、「手伝おうか?」と言われてカチンときたら。
「今度から『代わるよ』って言って」と、この記事の内容を伝えたら、なぜ自分がせっかく好意を持って提案したのに地雷を踏むことになってしまったのか、わかってもらえるかもしれません!

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