家事の分担、男女による「認識」の違いが明らかに。
株式会社グラフィコの調査によると男女間での分担割合への認識が大きく乖離していることがわかりました。
男性の5割近くが「家事をやっている」と思っているのに対して、女性側は男性に対して「家事をやっている」と思っている人は3割弱という結果に。
この2割もの差が、夫婦間に大きな波紋を呼んでいる原因かも。
その原因は男性側は「一部」しか家事を認識しておらず、全体把握できていないからかもしれません。
一緒に生きていくと決めたパートナーと円満な関係を築けるかどうかで幸福度は段違いです。
2人で(もちろん、お子さんも含め家族で)幸せになりたいなら、ぜひ夫婦で話し合ってほしいことをお伝えします。
「忙しい」を言い訳にしない!家事時間を確保するための効果的な方法
「あなたは〇〇の家事を担当して!」
と決めるのもいいですが、もしも夫の家事力があまり高くなかったり、あまり主体的にこなしてくれるタイプでない場合は「家事を一緒にする時間」を決めてしまうことをおすすめします。
家事は1日中忙しいわけではありません。
ほとんどのご家庭では家事が忙しくなるゴールデンタイムがあります。
よく言われているのが朝と夜の6時〜9時。
朝は起きてから家族が家を出るまでの2〜3時間。
夜は仕事を終えてから、子どもが眠るまでの3〜4時間。
小さいお子さんがいるご家庭であれば、家事がとにかく忙しくなるのはこの数時間ではないでしょうか。
なので、このゴールデンタイムをワンオペでなく夫婦で一緒に協力し合いながらすすめることができたら家事シェアはずいぶんと楽になります。
パートナーの夜の帰りが遅いようなら、平日の朝。
平日はどうしてもゴールデンタイムに夫婦で時間がそろわないようなら、せめて休日の朝か夜。
いずれにせよ「家にいるときはがんばって家事やります」ではなくて、「この時間は家族が協力しあって家事をする時間」というのを先にブロックするのです。
こんな話を男性にすると「そんな家庭優先では仕事ができない」と言われたりもしますが、ほとんどの働く女性がゴールデンタイムをスケジュールブロックしていることを考えれば、お互いに協力し合うのは決して「バカバカしい」考えではないはずです。
夫婦で不満がでないために「家事の終わり」を決める
上記のインターネットリサーチの中に「やる気がなくなる言葉TOP10」というのがありました。
1位 邪魔だからどいて
2位 そのやり方じゃダメだよ
3位 まだ終わってないの?
※株式会社グラフィコ調べ
男性は取り組んだ家事についてのダメ出しでやるのが嫌になってしまうようです(誰だっておなじですよね)。
大掃除ならその場だけのケンカで済みますが、日常の家事だったらどうでしょうか。
ケンカだけでは終わらず、その後ずっと「やらない」という関係に発展してしまう可能性もあります。
そこで、家事の質を担保するための話し合いが必要になります。
それが「家事の終わり」をシェアしあうことです。
家事を中途半端にされることで、夫婦間でモメてしまうケースってよくありますよね。
よく聞くのが「ゴミを捨てた後に、ゴミ袋をセットしていない」「取り込んだ洗濯物を畳んでくれていない」などなど。これら一つひとつに「ゴミ袋をセットする」とか「畳んでクロゼットにちゃんとしまう」とか決めていくのは面倒ですし、あまり効率的でもありません。
そこで、家族の共通認識としてこのような意識をシェアしあってみましょう。
それは、「家事は次の人が使うときに、使いやすい状態に整えるまでやる」ということ。
結局家事とは、次に使うための準備をしているということなのです。これは子どもたちにお手伝いを学ばせるのにもとても有効です。なんのために家事をするのか。その意味を改めて家族で認識しあってみましょう。
意外と効果あり!グッズ選びは「好きなものを」
家事は面倒くさいと思いながらやるよりも、どうせなら楽しんだほうがいいに決まっています。
楽しみ方は色々とあると思いますが、年始にぴったりなのが「家事グッズを新調する」です。
できれば、その家事を担当する人が自分でグッズ選びをしてみるといいでしょう。
食器洗いをする人が、スポンジや食器洗剤を吟味する。
洗濯をする人が洗濯の便利グッズや、新しいシミ取りを調べてみる。
他にも収納グッズを探してみたり、調理道具を調べてみても面白いと思います。
グッズばかり無駄に買ってもしかたありませんが、グッズ選びには購入する以上の利点があります。
それは「現在の家事の課題点に気がつくことができる」です。
スポンジがすぐにヘタっちゃうんだよな、と思うから新しいスポンジを吟味します。
もっと時短で料理ができたらいいのにな、と思うから時短調理家電を調べます。
こうしてグッズ選びを通して、課題と向き合うことで担当している家事への主体性が高まっていきます。
なのですべてのグッズをママが調べて買って「はい、これを使って」じゃなくてパパや子どもたちと「どんなグッズがあると便利かな?」と話し合ってみてください。
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