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離婚の原因でよく聞く「価値観の違い」は埋まらないのか #男性から見た夫のトリセツ

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連載:男性から見た夫のトリセツ

昔は、ぼくも自分の方が正しい(畳んでしまった方が心地良いですよね?シワにもならないし)と思い、その価値観を妻にも押し付けていました。
ちなみに、わが家では料理、掃除はぼく担当ですが、洗濯は妻担当の家事です。
でも、妻の価値観は変わりません。そもそも価値観を変えよう、埋めようとぼくが思っていたことが間違いだったのです。

だから、ぼくは「自分の衣類に関しては自分で乾燥機から出して畳んでしまうよ」と話したのです。
妻は快諾。ぼくは少し手間ですが、自分の服だし、とくに文句もなくやっていました。
妻の「畳んでしまうのは面倒くさい」という価値観を否定せず、ぼくの「畳んでしまいたい」という価値観を実現した結果でした。

いまでは、妻はぼくの衣類は畳んで洗濯機横のカゴに入れておいてくれます。
自分の衣類についてはそのままです(笑)

妻が自分の価値観を否定せず、ぼくの価値観を受け入れてくれた結果です。

わが家はそれで、お互いが心地よくやれています。そこには家族の価値観だけを受け入れた結果があり、当然他人の価値観が入り込むことはありませんでした。

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夫婦の価値観は2人で作るものなのかも

みなさんも、じつは「こうしなきゃ」とか「こうしたい」と思っているその価値観、もしかしたら第三者の「ジョーシキ」に囚われすぎているからかもしれません。
「”普通”はこうしてる」「”他の人”はこうしてる」「”義父母から”こう言われた」
こうした第三者の価値観は、徹底的に排除することをおすすめします。生活をともにしている数名の家族の価値観を受け入れることが何より大事だからです。

出てきた価値観は、ひとつの結論でしかありません。
その価値観に至るまでのプロセスが、何かしらあるはずです。

「なぜそう思うのか」を本人に聞いてみるのもいいし、相手になったつもりで想像してみるのもいいです。そうした価値観までの道筋をたどることで、違いを受け入れやすくなるはずです。

それでも受け入れられない。
そんなときは、そのテーマから一旦距離をとって落ち着きましょう。対話は煮詰まってしまうことがよくあります。

対話を大切にするために、そこから離れる勇気が必要なときもあるのです。

意外と気が立っているときって空腹だったりします。しっかり美味しいものを食べてからまたテーブルについてみてください。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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著者

三木智有

三木智有

NPO法人tadaima!代表 日本唯一の家事シェア研究家/子育て家庭のためのモヨウ替えコンサルタント。著書に『家族全員自分で動く チーム家事』がある。

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