答え:学業成就・子孫繁栄を願って入れる
「伊達巻き」は【学業成就】や【子孫繁栄】の願いが込められた縁起がいい食材なのでおせち料理に入れるようです。
なぜ「伊達巻き」に【学業成就】や【子孫繁栄】の願いが込められているのでしょうか。
1つ目の【学業成就】。これは「伊達巻き」の見た目が知性を象徴する巻物に似ているため「知恵が増えるように」と願いが込められています。
昔は巻物が書物であり、勉強に用いられていました。
2つ目の【子孫繁栄】。こちらは「伊達巻き」に使われる卵の黄色に込められる”豊穣”という意味が関係しています。材料である卵が子宝を連想させることから【子孫繁栄】という意味が込められました。
名前の由来は?
ところで、どこから「伊達巻き」という名前がついたのでしょうか。気になったことはありませんか?
これには諸説あり、そのひとつに「伊達巻き」の”伊達”に「オシャレ」や「目立つ」といった意味があることから、そう呼ばれたと言われています。
鮮やかな色が目引く色合いであることから、派手な卵焼きとして「伊達巻き」となったそうです。
似ている食べ物
似ているといえば「伊達巻き」と出汁巻き卵、似ていませんか?
この2つの違い、一体何が違うのでしょうか?
▼伊達巻きと出汁巻き卵の違い▼
・伊達巻き……溶き卵と出汁、白身魚や海老のすり身などの魚肉練り製品を加えて混ぜて焼き上げた卵料料理。焼いたあとは、巻き簾でロールケーキ状に成形する。
・卵焼き……卵を溶いて、卵焼き器でなど薄く焼いた卵料理のひとつ。
2つの大きな違いは、使う食材と調理法にありました。「伊達巻き」の由来・いわれと合わせて知っておきたいですね。
お正月には伊達巻きのおいしい味だけではなく、ゆらいやいわれと共に楽しんでみてはいかがでしょうか。