「捨てる」だけでなく「断つ」のも大事!
「モノを捨てること」だけでは、くらしを快適にするまでモノを減らすにはまだ不十分です。
普通に暮らしているだけでは、「家から出ていくモノ」より「家に入ってくるモノ」のほうが圧倒的に多いので、あっという間にモノが増えてしまいます。
つまり、家に入ってくるモノを「断つ」工夫も大切なのです。
そこで家に入ってくるモノを「断つ」ための、3つのポイントをご紹介します。
〈家に入ってくるモノを断つ工夫〉1. 適正量を決める
それぞれのモノはどのくらいの量が必要なのか、適正量を考えたことはありますか?
たとえば、毎日平日にTシャツを着る人が適正量を考える場合、洗濯が週1回ペースならTシャツは最低5枚必要です。「念のため2枚余分に持っておくことにして、Tシャツは7枚までにする」というように、所有する数を決めておくとモノが増えるのを防ぐことができます。
収納スペースに合わせて、適正量を決めるのもひとつの方法です。わが家では、「新聞紙はファイルボックスに入る分だけ」と決めています。
〈家に入ってくるモノを断つ工夫〉2. 1イン1アウトを意識する
新しいモノを1つ家に入れるときには、代わりに何か1つ手放すことを意識しましょう。
例えば文房具などは知らないうちにだんだん増えてしまいがちですが、「新しいペンを買ったら、1本処分する」ことを意識しておけば、モノがどんどん増えるのを防ぐことができます。
わたしはあたらしい洋服を買うときには、どの洋服を手放すかを決めてから買うようにしています。
子どもが新しいおもちゃを欲しがったときにも、どのおもちゃを手放すか決めてから買うようにすると、おもちゃの増え過ぎを防ぐことができますよ。
〈家に入ってくるモノを断つ工夫〉3. タダのモノでももらわない
サンプルやノベルティーなど、タダで配られているモノはもらわないと損をするような気がしてしまいますが、実際は使わないことが多いのでは?
使わないモノのために、限られた収納場所を取られることのほうがもったいないです。
雑誌は付録なしのものを買う、割りばしやスプーンは必要なければもらわないなど、家に入ってくるモノを意識して止めるようにしましょう。
くらしを快適に
身の回りのモノを減らすことは、はじめのうちは不安だったり怖かったりするものです。
でも進めていくと、家の中がよく使うお気に入りのモノだらけになり、家事効率もアップして、くらしがとても快適になります。
そのくらしを1度体験すると、がんばらなくても自然と身の回りのモノを減らすことができるようになるはずです。ただし、無理をして一気に進めてしまうと、ダイエットと同じようにリバウンドしてしまうこともあるので、一カ所ずつコツコツと進めるのがおすすめですよ。
教えてくれたのは……Samiaさん
整理収納アドバイザー1級。家事をラクにするための収納アイデアを発信。
YouTubeチャンネル名:Samia片付け収納チャンネル
Instagramアカウント名:samia.housework