どこに何があるか把握できていますか?
「部屋が散らかっていて、何がどこにあるのか自分でもわかっていない」とか「押し入れの中のあの段ボール箱、何が入っているのか自信がない」とか、みなさんにはこんな経験ありませんか?
私は整理収納コンサルタントとして多くのお宅に訪問させていただきましたが、これは珍しいことではありません。
まずはこれをきちんと解決しなければ、部屋を片付けたとしてもまたあっという間にリバウンドしてしまうでしょう……。
今回は、部屋をきれい片付ける際のポイント、その後もリバウンドさせないコツについてお話していきます。
目の前のモノから「いる」「いらない」分けていく
以前、私が訪問したお宅を例にとってご紹介していきましょう。
こちらは家族4人分のモノが詰まったクローゼットです。
このクローゼットには普段使うモノから今までの思い出の品なども収納しているということでしたが、奥まで見えないどころか床さえも見えていません……。
扉も閉まるわけがなく、何年も開けっぱなしだったようですよ。
この状態だと奥のモノを引っ張り出してくるのは物理的に大変なので、とにかく手前のものからどんどん分けていくのがよいでしょう。
その際、目に入るものを手当たり次第ではなく[衣類][雑貨][書類]といったように、カテゴリーごとにやるのがおすすめです。
きっと手前のものはよく使うものや比較的新しいもののはずですから、いる・いらないもやりやすいはずですよ。
さらに、奥様の荷物には「実家から持ってきたモノ」や「1人暮らしをしていた頃のモノ」などもたくさん含まれていました。
家族のモノもごちゃ混ぜにミックスされた状態でしたので、今回のお片付けでは「自分のモノ」と「家族のモノ」というところから分けるようにしていただきました。
こちらのお宅に限らず、おそらくこの分別ができていないご家庭はとても多いように思います。
心当たりのある人は、まずは「自分のモノ」を確認することから始めてみましょう!
モノの居場所を決めて把握する
部屋の片付けでやることは、時間とやる気がある時に「いる」「いらない」をコツコツと分けて、後は残ったモノを収納するだけ。
シンプルでしょう(笑)? 必要に応じて、収納アイテムを購入してくださいね。
そして、この時に心に留めておいてほしいのが「モノの居場所を決める」ということです。
空いてるところに無秩序にしまい込んでしまうと、結局「アレはどこにいったかな? 片付けの時に捨てちゃったのかもしれない」とまた新しくモノを買って増やしてしまうことにもなりかねません。
何がどこにあるかを把握するため、モノの居場所を決めましょう!
もし場所を移動した際は、ラベリングも有効です。
自分がどれほどモノを増やしていたのかを目で確認する
ここまで済んで「これで片付け終わり!」と思っていませんか? まだもうひとつあるんです!
片付けをしたら「リバウンドさせないこと」が重要です。
きれいになった部屋を見て「自分がどれほどモノを増やしていたのか」ということをしっかり確認しましょう。
買ったもの、もらったものなどさまざまあるでしょう。中には思い出の品もあるかもしれませんね。
衣類でも思い出の品でもなんでも、おそらくみなさんが「残す」と決めたモノたちは「これからの暮らしに必要」と感じた大切なモノなのだと思います。
だからこそ、その大切な存在を今もう一度しっかりと目で見てくださいね。
「これ以上、モノを増やしてはいけない」なんて言いません。
でも、増やすのならばしっかりその「モノ」に役目を与えてあげてほしいのです。それは残しておくモノたちにも同じく言えることです。
- 使っていないモノは処分したり売ったりする
- まだ使うモノは置く場所を決める
- 大切にしたいと思うモノは残す
これが散らかった部屋をきれいにし、リバウンドさせないコツです。
至ってシンプルだけれど見落としがち。お片付けの際にはぜひ思い出してくださいね。