ママ友の生活水準が気になる
今回のご相談者は、「お友達の生活水準が気になる」と悩んでいるご様子です。ご相談内容を見てみましょう。
43歳の夫と、小学校2年生と小学校5年生の2人の子どもと暮らしている42歳の主婦です。夫は普通のサラリーマン、私はパートで働いています。
わが家は、住宅ローンと車のローンはありますが、ほかに借金があるわけでもなく、貯金額も恥ずかしながらそれほど多くはありませんが、ごくごく一般的な収入の家庭だと思います。
最近気になるのは、お友達のお宅との生活水準です。
わが家は公立小学校に子どもを通わせているのですが、上の子どものお友達はみんな中学受験をするようで、最近は塾に通っていて一緒に遊べないなどと言われることが多くなってきました。
下の子どものお友達は、塾などは始まっていないものの、習い事をいくつもしている子が多いです。
休みの日には家族で遊びに出かけているような話も聞き、上の子の塾の費用に下の子の習い事の費用にレジャーの費用……。わが家の収入ではとてもやりくりできません。
同じ小学校に通っているので、ママ同士顔を合わせると、塾や習い事の評判や休日に出かけたレジャーの話。同じようにしてあげられていないわが家のことを見下されているようで恥ずかしく、惨めな気持ちになります。
子どもも劣等感を感じるようでは申し訳ないので、もう少し無理をしてでも習い事や塾などを増やして周りと合わせた方がいいのでしょうか? それとも、親子で惨めな気持ちを抱えながらお友達と付き合っていった方がいいのでしょうか?
ママ友より生活水準が低い気がする
投稿者のママは、周りのご家庭に比べて、「わが家の生活水準は低いのではないか」と感じているご様子ですね。
お友達が「塾」「習い事」「レジャー」とお金の面で不自由のない生活をしているように見えてしまい、惨めな気持ちになってしまっているのですね。
お友達の生活水準にあわせるべきか、惨めな気持ちを抱えながら生活水準をお友達より下げておくべきか、このような時に考えられる対策を具体的に考えてみましょう。
1 周りの家庭と比べない
結論からお伝えすると、お友達の生活水準を気にする必要は全くありません。ご家庭の収入に合わせて、できることをできる範囲で計画しましょう。
「隣の芝は青く見える」といいますが、今のお友達にあわせて生活水準を引き上げたところで、次にもっと生活水準の高いお友達に出会えば、「お友達のお宅は高級車なのにうちは大衆車で……」など、お友達に合わせて生活水準を決めていると、求める生活水準が青天井になってしまいます。
「お友達に見下されているような気がする」という気持ちは分からなくはないですが、そう感じているのは自分だけで、実際はお友達はそのように考えていないことも多いと思いますよ。お友達も人知れず節約してなんとか費用を捻出しているのかもしれませんし、劣等感を感じる必要は全くありません。
2 後ろめたいと思う理由を考える
投稿者のママは、「お友達のお宅が」とお友達の生活水準と比較されていますが、実は心のどこかに「本当は子ども達にこうしてあげたい」という希望がご自分の中にあるのではないでしょうか?
「子どもに申し訳ない」と思ってしまう気持ちがどこかにあるから、お友達の生活水準が気になってしまうのかもしれません。
もし、お友達の生活水準を抜きにして、ご自分の中に「子ども達にこうしてあげたい」「このような生活を送りたい」といった希望があるなら、それを叶えるための努力をすることは素晴らしいことです。
「今より良い生活をしたい」「会社で評価されるために頑張る」といった目標を持ち、そのために仕事にまい進するのであれば、ストレスになることもなく、楽しんで目標に向かうことができるでしょう。
3 今のことだけでなく将来も考える
お友達は塾に習い事に、と支出が多い分、もしかしたら将来の貯蓄は少ないかもしれません。
家庭の実情は誰も分かりませんので、お友達のお財布事情を憂慮するのではなく、ご自分のお財布事情とよく相談しましょう。
生活水準を安易にあげてしまうと、将来の教育費や老後資金の不足を招くこともありますので、長い目で見た将来的な家計設計を立てることが大切です。
お友達に合わせるのではなく自分の希望に合わせる
お友達の生活水準ではなく、ご自分の希望として「本当はこうしたい」という気持ちがあるなら、今よりもう少し生活水準を引き上げられるように頑張りましょう。
貯蓄を減らして生活水準を上げるのではなく、仕事を頑張り収入を増やして生活水準を今より少し上げるといった具合に、背伸びをしすぎることのない範囲で選択しましょう。
「うちは収入が少ないから」と安易にすべてをあきらめてしまうのも味気ないものですし、かといって背伸びをしすぎて将来の生活を犠牲にしてしまうのも考えものです。
したいことと、できることを整理して考え、できることをできる範囲で選択する習慣をつけましょう。