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かわいい子どもの写真をSNSに投稿する前に。知らないと怖いSNSの注意点

家族・人間関係

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 かわいい子どもの写真をSNSに投稿する前に。知らないと怖いSNSの注意点

2022.06.21

臨床心理士・公認心理師のyukoです。ネットリテラシーやデジタルタトゥーなど、SNSの取り扱いに注意するための言葉に注目が集まっています。10代の子がネットと密に付き合っている現状に頭を抱えている方も多いのでは。一方、親世代もSNSやネットを手放しづらくなってきているのではないでしょうか。育児とSNSの距離感について考えていきたいと思います。

親子間でのプライバシーをどう考えるか

TikTokにあがる愛らしいお子さんの動画。日々子育てに奮闘するママさんブログ。Twitterに投稿される子どもの面白エピソード。

育児とSNSは切っても切り離せない情報ツールになっていると感じます。
顔が見えない相手に情報が届けられる時代だからこそ、便利に感じる瞬間もありますよね。
生活の一部を発信し、「共感される」「認められる」「仲間と繋がれる」メリットを感じている人も多いのでは。

一方、数年前から子どもを勝手にSNSに挙げる危険性が訴えられるようになりました。
特に、個人情報に関する内容や他人の子どもを許可なくネットにUPする行動には警鐘が鳴らされてきた印象があります。
ママ友トラブルの種にもなりやすいので意識的に注意されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

では、我が子の写真やエピソードは?
親の責任で挙げているので問題はないでしょうか。

スマホ 主婦出典:www.photo-ac.com

子どもを褒められると自分のことのように嬉しく思われるのは当然の気持ち。
「バズり」によって承認されている感覚にもなります。

ただ、我が子であってもネットに挙げるときは少し注意が必要かも。

子どもに関する情報をSNSで発信するときの注意点

「デジタルタトゥー」を意識する

ネット上で一度公開された情報は、どこで誰が見るのか操作、把握できません。

SNS シェア出典:stock.adobe.com

見ず知らずの場所で拡散されていたり、思わぬ言葉を浴びせられているケースも後絶えず。

ネットに刻まれた情報は、反響とともに「スクショ」の数が増え、見知らぬフォルダに保存されているかもしれません。

信頼のおける知人に留めておく・後ろ姿を映す・個人が特定されるような固有名詞は書かない。
子どものためにできる配慮を模索していきたいものです。

子どもが数年後に見て喜ぶものかどうか

一度彫られたタトゥーは元通りにできず、除去しようとしても傷が残ります。
子どもが成長する過程で、親が発信してきた情報を見て喜ぶのか悲しむのか。

親世代の間では共感性が高い投稿も、子ども目線からすると恥ずかしい黒歴史と捉えられるかもしれません。

今得られる「いいね」の数ではなく、数年後の我が子の表情を想像する必要性を感じます。

隠している「つもり」の怖さ

先日、「就活生の裏垢(裏アカウント)を特定する会社への依頼が増えている」というニュースがありました。

ですが、知り合いの裏垢を特定する技術はもはや外部に委託しなくとも習得できる子も多いように感じます。

小さい頃からタブレットやスマホに触れ、多くの知識を取り込んでいる子の情報収集力は計り知れません。
キーワード検索が得意な友達を持てば、個人を特定するのは可能な時代。

子ども スマホ出典:www.photo-ac.com

聞かれてはいけない内緒話、知られてはいけない愚痴、見せたくない自分は、ネット以外の場所をはけ口に選ぶのもひとつだと思います。

誰のための、何を目的にした投稿か。

嫉妬や憎悪・羨望は誰しもが持つ感情であり、顔を見せないネット上では共感や衝突が起こりやすいもの。
よかれと思って投稿した内容が、毎日不特定多数の賛否両論にさらされています。

顔の見えない相手から言われた意見に気をもむよりも、信頼できる相手に相談し、意味のある意見を求めたほうがいい場合もあるのでは。

何を発信して、何を受け取っていくのか。選んでいくのは個人。
子どもにスマホ時間を注意するとともに、親自身とSNSの付き合い方も大切にしていきたいですね。


著者

yuko

yuko

臨床心理士・公認心理師。現在は小児の総合医療センターと大学の心理教育相談センターにて勤務。児童期から思春期の子どもへのカウンセリングやプレイセラピー、子育てに悩む保護者の方への育児相談を専門にしています。色彩心理学やカラーコーディネートについても学んでおります。