教えてくれたのは……美容師 嶋田純子さん
株式会社PLAS Wam 代表取締役。美容師になってからの重度の手荒れと、幼少期から重度のアトピー性皮膚炎に苦しんできた経験から、自身がよいと実感した馬油を主成分とした敏感肌専用のスキンケア商品「COCOMAYU」を開発、販売。
白髪が少ない場合は、一時的な白髪隠しも
嶋田さん:白髪が数本しかない場合は、抜くのは絶対にやめて、根本からはさみでカットしましょう。
ただし、白髪はカットしてもまたすぐに伸びてくるので、短い白髪がピンと立ってしまい、逆に目立ってしまうことも。
それが気になる方は、一時的に白髪に着色する白髪隠しがおすすめ。
さまざまな商品が販売されていて、マスカラタイプ、ファンデーションタイプ、スプレータイプなどがあります。
どの部分の白髪を隠したいか、またどの程度白髪が広がっているかによって、使いやすいタイプを選びましょう。
どれも白髪を染めるものではなく、一時的に着色するだけなので、シャンプーで落とすことができます。
白髪隠し3つのタイプの使い方
マスカラタイプ
数本しかない生え際の白髪を隠すのに効果的。とくにフェイスラインなどに使いやすいです。
ただし、商品によってはパリっと固まって、束感が出てしまうものも。ボリュームもダウンしがちです。
ファンデーションタイプ
広範囲の白髪を隠すのに向いています。フェイスラインの生え際や、分け目の生え際などに使いやすく、ふんわり、さらっとした仕上がりが特徴です。
デメリットとしては、粉っぽいので、付けすぎないよう注意が必要です。
スプレータイプ
ファンデーションタイプより、さらに広範囲の白髪を隠しやすく、髪全体に広がっている白髪にも使えます。
ただ、ふりかけるさいに、生え際は顔にかかってしまったり、地肌に付いたりしやすいのが難点。また、衣類や周囲を汚してしまわないよう、注意が必要です。
髪全体に広がる白髪にはカラーがおすすめ
嶋田さん:髪全体に白髪がある場合は、一時的な白髪隠しではなく、カラー(毛染めのこと。専門用語では永久染毛剤とも)を検討するのも手です。
染色成分を髪の内部まで浸透させて染めるため、シャンプーしても落ちません。
白髪って予防できる?
嶋田さん:白髪を完全に予防する方法はありません。なぜなら、白髪の原因は、じつはまだよくわかっておらず、白髪になるメカニズムも、はっきりと解明されてはいないのです。
できる事といえば、規則正しい生活や栄養バランスの整った食事をとり、老化自体を予防していくこと。これは、白髪に限らす、健やかな髪や身体全体の健康を維持していくためにも大切なことです。
老化自体は自然なことですが、若々しい気持ちで、生き生きと日々を過ごしていきたいですよね。白髪にお悩みの方は、広がり具合などによって、紹介した方法を活用してみてはいかがですか?