全て100円ショップで揃います。
土で環境を整える
まずは多肉ちゃん以外の土や鉢(缶)小さなスコップなどのお道具のご紹介です。
左の鹿沼土は実は土ではなく、軽石が砕けて小さな粒になっているもの。したがって、通気性と保水性がともに良く、多肉ちゃんを育てる環境にはとても合うとのこと。今回は、右のサボテン・多肉植物の土と混ぜて使います。
小さいスコップは必需品
小さな苗を植えるため、右の小さめスコップはとても便利。左のセットは苗を植え付けるために、根を収める穴を開けたり、苗をつまんでで狙った場所に植えるためのもの。また、1つの鉢に多くの苗を植える寄せ植えをするときにはピンセットもよく使うそうです。
苗も100円で売ってます
苗は売られていた時のポットからそっと取り出します。手でこの土をやさしく揉みほぐして土を取り除き、このように葉っぱと根だけの姿にします。
一般的に夏になると「あまり根は触らない方が良い」とされていますが、本格的にまだ暑くはない梅雨時には、少しくらいは根が切れてしまっても大丈夫。思い切って土をとってあげることが大切です。苗の向こう側に見えるのは、植木鉢ではなく、お菓子作りで活躍する粉をふるう道具です。
鉢は2種類用意してもらいました。
こちらが粉をふるう道具です。細かい網になっている底が水はけにとてもいいとのこと。あともう1つはブリキのカワイイ缶。缶の底にには、水はけのための穴が開いていないので、トンカチでコンコンと叩いて穴を開けてあげてくださいね。
今回は4つの苗を寄せ植えにするので、大きめな粉ふるいを鉢に見立てて植えることにしました。
いよいよ植えていきますよ
鹿沼土とサボテン・多肉植物の土を混ぜたものを粉ふるいの中に入れ、配置が偏らないように気を付けて、真上からよく見ながら植えていきます。今回は4つのポットの苗を購入しましたが、1つだけが株が2つに分かれていたので、100円でさらにちょっとお得なお買い物ができました。
夏に向けてどんどん育っていくので、真上から見ると少し土が見えて、苗が育つ余白があることが大切です。新しい株が顔を出してきたら、カット出来る大きさになるまで待って、夏の暑さが落ち着いてきた頃にできるだけ現状維持のまま、新しい土に植えてあげて下さい。
夏に向けての育て方のコツ
多くの多肉ちゃんをすくすくと育てている直子さんにこれからの季節に気を付けるべきことをお聞きしました。
直子さん「まず水やりのメリハリですね。やりすぎないことが大切で、お水が多いとジュレるといって、葉っぱが溶けてしまって跡形もなく無くなってしまいます(笑)これは本当にびっくりするんですが、ある日突然いなくなってしまうので猫や鳥に取られたのか?と思うほどです。
土が乾いたら水をあげる、乾燥するタイミングを必ず作る、ということを心がければ元気に育ちます。基本、暑さには強いのですが真夏の日光には弱く、数時間でダメになることもあるので、水のやりすぎと真夏の直射日光にだけは気を付けてください。
さらに…元雑貨店オーナーの技が光ります。
さらに!側面にハギレと麻ひもを飾れば雑貨店で売られているような、素敵な寄せ植えになりました。
ピックを飾れば、ギフト感が増してさらにいい感じ。こちらも100円の食品用の串にシールを貼り付けた直子さんのオリジナル作品。
赤いピックだと、グリーンに映えてさらにカワイイイメージになりますね。こちらは串や楊枝にビーズをボンドで貼り付けたもの。
こちらも100円ショップで販売されている食品用ピック。お弁当に大活躍するアレですね。季節感を意識した寄せ植えのデコレーションには大活躍!
お忙しい方に特にオススメ!
子どもたちが独立した後、雑貨店を持つ夢を叶えて順風満帆だった直子さんですが、突然スタートした介護生活でお店を手放し、趣味のクラフトをする時間も無くなり、ひたすらお父さまへ尽くされる日々の中で多肉ちゃんのお世話が良い気分転換になったそうです。
直子さん「全ての時間を介護に費やしていたような生活で、自分の時間が全く無くなったわけではなかったんですが、クラフトをする気力が無かったんです。そんな時でも、ほんの5分で枯れた葉を取り、水をあげて、葉挿しができる多肉ちゃんのお世話だけはできたんです。すくすく日々育ってくれる新しい命に介護で疲れた心を励まされて、そして癒されて乗り越えてきた気がします。100円ショップで苗と道具と土を手に入れて、多肉ちゃんを愛でて癒されて欲しいです。お忙しい方には特にオススメしたいです。」