教えてくれたのは……おそうじダイアリーさん
関東エリアを中心に、洗濯機分解清掃を行っている掃除のプロ。年間約600台近くの洗濯機をきれいに清掃している。YouTubeチャンネルの「おそうじダイアリー」では、家庭でできるかんたんな掃除方法を発信中。
ニオイが気になる夏場は注意!
私は年間約600台近くの洗濯機の分解清掃を行っています。多くの洗濯機を見ると、「こんな洗濯方法をしていると、よごれやすいんだな」と発見もあります。
その中から今回は、夏場にやりがちな洗濯機のつかい方をご紹介します。洗濯機を分解して、ステンレス槽部分を取ったあとの洗濯機を見ると、驚くかもしれません。
洗濯槽によごれがこびりつく!
今回ご紹介をする洗濯機は、ご夫婦2人で約6年ほどつかわれているものです。ステンレス槽を引き抜くと、洗濯槽のよごれが見えます。洗濯槽についているよごれは厚みがあり、べっとりと張りついています。これはヘラで取っていかないと取り切れません。
ここまでよごれる原因は、じつは柔軟剤なんです。このよごれは、柔軟剤が固まったよごれです。柔軟剤の中の主成分、合成界面活性剤は洗剤にもつかわれていますが、柔軟剤は陽イオンといい、プラスのイオンが付加された界面活性剤です。
これが洗濯槽やその裏に張りつき、その表面がカビのえさになり、さらにカビやよごれが発生して固まってしまいます。
つかい方に気をつけたい柔軟剤
柔軟剤は決して悪いモノではなく衣類に必要ですが、洗濯槽によごれがこびりついている場合は入れ過ぎです。
夏場にはたくさん入れるという方が非常に多いです。やはり汗をかくシーズンで衣類が臭くなることを考えて、柔軟剤を普段より多く入れ過ぎてしまう方も多いのではないでしょうか。
それが長年蓄積されていくと、たった数年で柔軟剤の残りが固まってこびりつきます。よごれがひどい場合は、洗濯槽クリーナーで落とせるレベルは超えてしまいます。
夏場はどうしてもニオイが気になり柔軟剤や洗剤が増える時期なので、入れ過ぎには十分に気をつけてください。
▼くわしい洗濯槽のよごれは動画でも確認できます。
※こちらの記事は元動画の提供者さまより許可を得て作成しております。