もう普通の「とんかつ」に戻れない。肉汁10倍!奇跡の「白いとんかつ」のつくりかた

料理・グルメ

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2023.08.11

YouTubeでさまざまな料理の技を紹介する動画が大人気の岩野上幸生さんによる、プロのテクニックを使ったレシピシリーズ。今回紹介するのは、「白いとんかつ」。ポイントを押さえて作ることで、衣はサクサク、肉はしっとりジューシーに。これまで食べたことのないほど、感動するおいしさに仕上がります。

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もくじ

教えてくれたのは……岩野上 幸生(いわのうえ こうせい)さん
「白いとんかつ」の作り方
材料
1.豚肉は筋切りをする
2.肉に塩をすり込む
3.肉をマッサージする
4.衣をしっかりつける
5.肉を低温の油で揚げる
詳しくは、こちらの動画で!

教えてくれたのは……岩野上 幸生(いわのうえ こうせい)さん

東京で飲食店を複数手がける人気料理人。YouTubeチャンネルの「飲食店独立学校 /こうせい校長」では、さまざまな料理のテクニック、役立つ情報を発信。著書に『プロのコツでいつものごはんが100倍おいしくなるレシピ』(KADOKAWA)。

「白いとんかつ」の作り方

とんかつ出典:www.youtube.com

今回紹介する「白いとんかつ」は、こうせいさんが、「とんかつ屋さんが開ける」と断言するほどの自信作。

いくつかのポイントを押さえて作ることで、衣はサックサク、肉は肉汁があふれ出すほどしっとりジューシーに。脂身も甘く、おいしく仕上がります。

「これまで食べたことのないくらいおいしいとんかつ」を、ぜひ自宅で味わってみてください!

材料

豚ロース肉…200g
塩…肉の総重量に対して0.7%
白こしょう…適量

卵…1個
サラダ油…5g

小麦粉…適量
パン粉…適量

植物油…適量
ラード…植物油に対して1割

とんかつソース

※使う豚肉は、肩ロースでも、ヒレでも、お好みの部位でOK。
※パン粉は、糖質を抑えた商品を使うと、色づきにくく、より白く仕上げることができます。
※小麦粉は、強力粉の方が比較的ダマになりにくいです。

1.豚肉は筋切りをする

脂肪と赤身の間にある透明の筋を切っていきます。噛み切りやすくなり、火を通すときに、肉が反り返るのを防ぐことができます。

まず、肉に骨や血合いなどが付いていたら、取り除きます。次に包丁を鉛筆を持つように持ち、筋に対して垂直に断ち切るように、切り込みを入れていきます。

切り込みの間隔は狭くした方が、筋切りの効果が出やすいです。

筋切り出典:www.youtube.com

赤身の部分にも、数か所包丁を入れておくことで、噛みきりやすくなるほか、肉が縮むのを防ぐことができます。

赤身に切り込み入れる出典:www.youtube.com

反対の面の同じように処理します。

2.肉に塩をすり込む

肉に火を通す1時間前に、肉の総重量に対して0.7パーセントの塩をすり込みます。事前に肉に塩を浸透させておくことで、肉の保水性が高まり、旨味や水分が抜けにくく、しっとりジューシーなとんかつに仕上がります。

肉に塩をすりこむ出典:www.youtube.com

キッチンペーパーで挟んでからラップをし、常温で1時間休ませます。室温が30度を超えるような夏場であれば、食中毒菌が増殖しないよう、最初の30分は冷蔵庫に入れるなど、調節します。

肉をキッチンペーパーで挟んでラップ出典:www.youtube.com

1時間たったら、豚肉に白こしょうをふり、手でしっかり馴染ませます。白こしょうは、食材に色がつかない、食材の味が引き立つ、などのメリットがあります。

3.肉をマッサージする

赤身の部分を親指で押すようにマッサージして、柔らかくしていきます。

赤身をマッサージ出典:www.youtube.com

脂身も、軽く揉みほぐします。裏返して、同じようにマッサージしたら、広がった肉を元の形に戻しておきます。

4.衣をしっかりつける

卵をボウルに割り、泡だて器で混ぜて、白身と黄身をしっかり一体化させたら、サラダ油を加えてよく混ぜます。

卵に油を加えることで、肉に旨味と肉汁を閉じ込めることができます。パン粉はダマができないようほぐしておきます。

卵を混ぜる出典:www.youtube.com

肉に衣をつけていきます。まず、肉に小麦粉を最小限に薄くつけていきます。余分な粉は、手で叩いて落とします。肉の隅々まで、しっかり小麦粉をつけておかないと、パン粉がうまくくっつかないので、お気をつけください。

小麦粉を薄くつけたところ出典:www.youtube.com

肉に卵をまとわせます。竹串などを使うと、手を汚さずに肉に卵をつけることができます。

竹串で肉を持ち卵をつける出典:www.youtube.com

最後にパン粉をつけます。肉にパン粉を斜めから押し付けるように、手でギュッギュと強めに押さえ、しっかりつけていきます。

パン粉を斜めから押して肉につける出典:www.youtube.com

端の部分も、パン粉がしっかりつくように、握るようにして押さえておきます。最後に、肉の端っこを持ち、軽く振って余分なパン粉を落とします。

余分なパン粉を落とす出典:www.youtube.com

5.肉を低温の油で揚げる

今回はフライパンで揚げていきます。

食材がフライパンの底について焦げるのを防ぐために、100円ショップで売っているような網を置いてから、植物油とラードを入れます。ラードを加えることで、とんかつの香りがよくなったり、味に奥行きが出たりします。

油は130度~135度の低温に熱し、肉にじっくりと火を通して、しっとりジューシーなトンカツに仕上げます。これが、もっとも重要なポイントです。

肉をゆっくり寝かせるように油に入れ、3分間揚げます。

肉を油にいれる出典:www.youtube.com

温度計がない場合は、このような泡の出方を目安にしてください。

泡の出方出典:www.youtube.com

低温で揚げると衣がはがれやすいので、肉にあまり触らないようにしてください。

パン粉をすくう出典:www.youtube.com

肉の上部が油に浸かっていない場合は、お玉で油をすくい、上からかけるようにします。

お玉で油をかける出典:www.youtube.com

3分たったら菜箸で肉をやさしく裏返し、さらに3分揚げていきます。中心温度が75度で1分以上火を通したら、とんかつを取り出します。

中心温度をはかる出典:www.youtube.com

油を切る時は、横にすると下の面に油が集まってギトギトになってしまうので、肉を立てて油を切ります。この状態で5分おき、油を切りつつ余熱で肉に火を通します。

立てて油を切る出典:www.youtube.com

とんかつをまな板にのせ、切っていきます。

まず、包丁をとんかつに9割入れて、衣の部分だけ残すようにします。最後に、切先を左手で押さえ、真下に素早く落とすと、断面がきれいになります。

上から押す出典:www.youtube.com

1回切るごとに、包丁の刃を拭くのも、きれいに切るポイントです。最後まで切ったら、器に盛り、お好みでとんかつソースをつけて食べてください。

できあがり出典:www.youtube.com

断面はうっすらピンク色で、肉汁があふれ出ています。

箸で持ったところ出典:www.youtube.com

コクはしっかりありますが、油をよく切っているので、脂っこくなく、いくらでも食べられそうです!
自宅でこんなにおいしいとんかつが作れるとは、驚きですね!
皆さんも、ぜひお試しください!

詳しくは、こちらの動画で!

 

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