流しに捨てるのはNG
液体だからと言って、排水溝に流して捨ててもいいのでしょうか。
答えは「NO」です。
容器に入っている謎のジェルと液体……。その正体は「高吸水性ポリマー」です。
高吸水性ポリマーは、紙おむつや生理用ナプキンにも使われています。
おむつや生理用ナプキンを使っていると分かるように、高吸水性ポリマーは水を含むと固まります。
そんな物体を排水溝に流した後のことを想像すると……。ぞっとしませんか?
水を吸って固まったポリマーが排水溝に詰まって、大惨事になりかねません。
ちなみに、保冷剤には高吸水性ポリマーのほかに、水や増粘剤などの成分を加えています。
青や赤などの色がついているのは、ただ着色をしているだけです。
保冷剤の正しい処分方法
処分に悩みがちな保冷剤、その処分方法は思いのほかシンプルです。
そのまま「可燃ごみ」に出す
処分が面倒そうな保冷剤ですが、じつはほとんどの自治体で「可燃ごみ」として捨てることができます。
変に中身を出そうとせず、保冷剤の形のまま燃やすごみの日に出せばいいんです!
容器で材質が違っていても大丈夫。
お住まいの自治体が保冷剤の捨て方を「可燃ごみ」としているのなら、中身が入ったまま収集に出すのが適切です。
※処分される際はお住まいの地域のごみ出しルールをご確認ください。
中身が出てしまったときは
気を付けたいのは、保冷剤の中身が出てしまったとき。
袋が破れてしまったり、プラスチック容器が割れてしまったりして、中のジェルや液体が漏れたパターンです。
中身が出ても「可燃ごみ」として処分するのは変わりませんが、液体とジェルが漏れ出ないようにする対策が必要です。
小さな袋に入ったジェル状の保冷剤は、新聞紙やちり紙に包み、ジェルをしみ込ませましょう。
漏れ出ないよう、袋で二重にすればOKです。
厄介なのは、液体が入っているハードタイプの保冷剤。
液体の量が多いので、古布などを使って、しっかりしみ込ませてから捨てる必要があります。
手っ取り早く処分する方法として、牛乳パックがおすすめです。
牛乳パックの中に古布を詰めて、そのうえから液体を流します。
後は、パックを閉じてテープで密封すれば終了です。
牛乳パックは水分に強いので、液体がしみ出ることもありません。
捨てる前に「ゴミ出しルール」の確認を
小さな袋状もハードタイプも、保冷剤は基本的に可燃ごみとして処分します。
ただし、自治体によってごみ出しルールは異なるため、必ずとは言い切れません。
処分する前にお住まいの地域の正しい捨て方を確認しておくと安心です。