洗濯機に入れる順番は関係なし
適量の洗濯物を適正な水量で洗った場合、衣類が洗濯槽の中でよく回り、上下が次々と入れ替わります。そのため、洗濯機に入れる順番は重要ではありません。
汚れを落とすポイントは「洗濯物の量」と「水量」。
このバランスが悪いと、洗濯槽の中で衣類がただ浸かっているだけの状態になり、汚れが残ります。
衣類量の適量は、縦型で8割(槽のステンレスが見えるくらい)
ドラム式で7割(上部にこぶし2つ分ほどの余裕)
衣類量により、どのくらい洗濯槽の中で衣類が回るのか、実験しました。
詰め込みすぎは、すべてが無駄に!
衣類を詰め込みすぎると、
- 汚れが残る
- 衣類同士が絡まり、痛む
- 洗い上がりがシワだらけになる
- 蓄積汚れがの原因となる
といったデメリットが。
洗濯回数を減らすため、詰め込みたくなる気持ちは分かりますが、洗濯の目的は「衣類を清潔にすること」。詰め込みすぎて洗えていない状態では、洗濯にかけた時間・水道代・電気代・洗剤がすべて無駄になってしまいます。
どうしても衣類の量が多くなってしまう時は、水量を「高水位」に変え、たっぷりの水で洗うのがおすすめです。
裏返すかは汚れ次第
衣類には外側から付く汚れと身体から出る汚れの2種類の汚れが付着します。
どちらの汚れを落としたいかにより、そのまま洗うか、裏返して洗うか、判断します。
シミ・食べこぼしが気になるなら、そのまま洗う
表面にシミがついた時は、シミに液体洗剤を塗布してから洗濯機にかけます。シミを落とそうとゴシゴシ洗いすると、毛羽立ちや、風合いを損ねる原因に。繊維に洗剤が染み込むよう、歯ブラシなどで優しくトントン叩き込みます。
ニオイ・黄ばみが気になるなら、裏返す
身体から出る汚れを落としたいときには、アルカリ性洗剤がおすすめです。洗濯前に襟袖脇などに、液体洗剤を塗布してから洗濯機にかけると、蓄積汚れやニオイ戻りを防ぐことができます。
皮脂・汗汚れは、洗濯機にかけるだけでは落とし切ることが難しいため、黄ばみ・ニオイを徹底的に落とすなら、アルカリ性洗剤×お湯でつけ置き洗いし、繊維の奥に染み込んだ汚れを溶かし出しましょう。
汚れ落ちを左右する、すすぎの回数
衣類の汚れは、洗剤がキャッチし、洗濯機の水の中に溶かし出します。
すすぎ不足で洗剤が衣類に残ると、"洗剤がキャッチした汚れ"が衣類に戻ってしまいます。
すすぎの回数を増やすと、ニオイ・黒ずみ・汚れ落ちは大きく変わります。1回すすぎで節水しても、汚れが残っていては、洗濯にかけた時間・コストがすべて水の泡に。すすぎ1回の洗剤でも、すすぎは2回以上行うのがおすすめです。
特に、お肌が弱いご家族がいる場合は、洗剤成分よくすすぐことで、お肌への刺激を減らすことができます。
洗剤・柔軟剤は多すぎも少なすぎもNG!
ニオイや汚れが気になるからと、洗剤・柔軟剤を多く入れるのはやめましょう。洗剤のすすぎ残しは、汚れが衣類に戻る原因となります。柔軟剤を入れすぎると、黒ずみ・雑菌繁殖・悪臭の原因となるだけでなく、洗濯槽の黒カビの原因にもなります。
汚れが酷く、洗剤を増やしたい時は、すすぎ回数も3回に増やし、しっかりすすぎましょう。
もちろん洗剤が少なすぎても、汚れを落とすことができないため、規定量をしっかり測ることが大切です。
洗濯を少し見直すだけで、汚れ落ちは格段に変わります。明日からの洗濯を見直すきっかけになると嬉しいです。